Yokohama F・Marinos

東日本大震災から10年を迎えて

2021/03/11 クラブ

TEAMASONEコンポジット 東日本大震災から10年を迎えて

東日本大震災でお亡くなりになられた方々に、心からの哀悼の意を表しますとともに、被災された多くの皆様にお見舞い申し上げます。
本日、震災から10年という節目を迎えました。
横浜F・マリノスでは、2011年より宮城県東松島市、2012年より岩手県山田町とサッカーを通じた交流をスタートし、現在まで復興応援として活動を続けて参りました。 この節目の年に際し、新型コロナウイルス感染症により、今は直接の触れあいができないことが大変心苦しいですが、現地の方々と連絡を取りながら今年度の活動を思索しております。
在籍する選手・スタッフをはじめとした当クラブの環境は、震災発生当時と変化がございますが、クラブが重要とする活動の一つとして、今後もサッカーを通じた復興応援活動を継続して参ります。

横浜マリノス株式会社 代表取締役社長 黒澤 良二

横浜F・マリノスでは、宮城県東松島市と岩手県山田町とのご縁から復興応援活動を継続しております。東松島市とは、トップチームの試合翌日に選手会によるサッカー教室を、山田町とはふれあいサッカーを波戸康広アンバサダーと、クラブマスコットのマリノスケが一緒に行う活動を軸とした交流を続けてまいりました。両地域において、常に受け入れていただき活動をさせていただきましたことに感謝申し上げます。
私自身も2019年に初めて東松島市を訪問させていただき活動に参加しました。グランドで選手たちと一緒にサッカーを夢中で楽しむ子どもたち、そしてそれを見守る保護者の皆さんの笑顔が今でも瞼に焼き付いています。
その中、未曾有の震災から今年で10年という月日が経ちますが、この活動の重要性そして継続の必要性を改めて感じております。
“クラブが出来ることをいつまでも”を活動の軸とし、これまでの10年そしてこれからの10年、サッカーを通じて多くの皆さまに笑顔と夢そして希望を届けてまいります。

横浜F・マリノス アンバサダー 波戸 康広

2011年の東松島市の活動に選手として参加しました。
2012年からはアンバサダーとして、山田町の活動に参加し続けています。
2011年5月に初めて訪問した際は、生々しい爪痕が残っていました。その中でどのような雰囲気でサッカー教室を行えば良いかとても悩みました。とにかく、与えられた時間でサッカーを一緒に楽しもうという気持ちで関わり、だんだんと笑顔でサッカーをしてくれたことをとてもよく覚えています。
2012年からはアンバサダーとして山田町へ毎年訪問しています。ふれあいサッカーが終了後は、ランニングをして宿舎まで帰るようにしていますが、1年ごとに町が復興していく姿を肌で感じています。
毎年行くことで、子どもたちの成長を見ることができますし、1年ぶりに会っても昨日のように会話ができることは、山田町の方々と絆が深まっていると思うと同時に、継続することの必要性を感じています。
10年を振り返ると、子どもたちの心が深く傷ついていることを感じて、当初の3年間くらいはすごく気を遣いながら参加していたと思います。毎年行くことによって、子どもたちも覚えてくれて心を開いてくれました。今は子どもたちの方が強いくらいです。そのような経験をさせていただくことで、関わり続けることの大切さを実感しています。
震災は、忘れられないし忘れてはいけない出来事。これからも継続し一緒に前を向いて歩みを進めていきます。

横浜F・マリノス クラブシップ・キャプテン 栗原 勇蔵

2011年は代表招集があり参加できなかったので、2012年から東松島市を訪問しています。最初に参加させていただいた時は、お互いに緊張感が感じられましたが、サッカーをしている内にだんだんと表情が明るくなっていったことがとても印象に残っています。毎年開催することが恒例になると、父兄の方や関係者の方の顔も覚えてきて、コミュニケーションを取れるようになり絆の深まりを感じられたことが嬉しかったです。安心して暮らすことができない状況の中で、サッカーは必ずしも生活に必要なものではないにも関わらず、『来てくれて、ありがとうございます』と声を掛けていただきました。シンプルな言葉の中に様々な気持ちが入っていたことを感じました。行くまでは分からないことが多かったですが、サッカー選手として、ずっとこれからも続けていきたいと思っていました。試合の翌日に訪問することが決まっているので、疲れが残っている時もありました。でも、自分たちが「行きたい」という気持ちで皆参加していました。繋がった縁を大切にし、今後ももっと東松島市が良くなっていくように、サッカーを通した活動を続けていきたいと考えています。決して忘れることはないですが、一年に一度は行くことを続け、震災の恐ろしさを今後に繋げていきたいです。山田町にはまだ参加したことがないので、クラブシップ・キャプテンとして訪問させていただきます。

宮城県東松島市における活動

2011 報告書

2012 報告書

2013 報告書

2014 報告書

2015 報告書

2016 報告書

2017 報告書

2018 報告書

2019 報告書

2020※

※2020年の活動は、8月2日に開催予定としていた復興支援活動の実施に先立ち実施したPCR検査の結果、クラブ事業スタッフ1名が陽性と判定された為、活動を延期致しました。

岩手県山田町における活動報告

2012 報告書

2013(1)報告書

2013(2)報告書

2014 報告書

2015 報告書

2016(1)報告書

2016(2)報告書

2017(1)報告書

2017(2)報告書

2018(1)報告書

2018(2)報告書

2019(1)報告書

2019(2)報告書

2020 報告書

Jリーグからのお知らせ

毎シーズン多くのファン・サポーターの皆さまが、 災害からの復興を支援すべくTEAM AS ONEの活動に関わっていただいていることに改めて感謝いたします。
昨シーズンより、募金窓口にクラウドファンディングを追加し、スタジアムへ行かなくても、いつでもどこからでも募金を受け付けられるようになりました。
3月11日前後のホームゲームで実施をしていた各クラブ一斉募金は、昨シーズン、 コロナ禍での運営を強いられ中止とし、クラウドファンディングで実施いたしました。
今シーズンも、「チカラをひとつに」復興支援に取り組んで参ります。
昨シーズン同様、スタジアムでの一斉募金は中止とし、クラウドファンディングを活用させていただきます。

TEAM AS ONEのご説明
https://www.jleague.jp/aboutj/teamasone/
https://www.jleague.jp/aboutj/teamasone/donation.html
クラウドファンディング
https://readyfor.jp/projects/teamasone05
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