Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2020 明治安田J1 第24節 vs清水エスパルス

前半レポート

 前節に続き日産スタジアムでのホームゲーム。中2日でのF・マリノスは、スタメン7人を変更。3バックの右に松原が入り、中盤は水沼・扇原・喜田・高野。FWはトップにオナイウ、仲川とエリキのツーシャドーで臨む。なお清水エスパルスとは約1ヵ月前の8月19日にアウェイで対戦し、4-3と激戦を制しF・マリノスが勝利をおさめている。
 清水のキックオフでスタート。3分、畠中にアクシデント。接触プレーではなく負傷し渡辺と交代する。渡辺はボランチに入り、3バックのセンターは喜田が下がって務める(右・松原、左・チアゴ マルチンスとのスリーバックに)。
 予想外の交代を余儀なくされたF・マリノスだが、ボールをつないで自分たちの流れをつくっていく。8分・高野のクロスに続き、その1分後の9分、再び高野がドリブル。マーカーを抜き去ってクロスを送ると、エリキがうまく左足で合わせてフィニッシュした。
 先制したF・マリノスは13分、水沼のパスから仲川が走る。マークした清水DF立田が、ペナルティエリア寸前で仲川を倒してレッドカード。これでF・マリノスは数的優位に。そして22分、水沼がクロス。オナイウがバウンドしたところを左足でうまくタッチ。フワリと浮き球でのシュートがネットに吸い込まれていった。
 リードを2点に広げたF・マリノスは、飲水タイム後に再開されてからも攻撃の手を緩めない。28分にオナイウのクロスを左足でミートしたエリキが、この試合2点目を叩き込んだ。その後も4点目を目指してF・マリノスの猛攻が続くがゴールには一歩届かない。前半、3-0とリードして折り返す。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「マイボールを簡単に失わないこと。
ゴールを奪うチャンスはある。ここで止まらないこと」

後半レポート

 両チーム、1人ずつ選手を交代して後半開始。F・マリノスは仲川に代えて、天野を投入した。
 F・マリノスが前半の勢いそのまま、立ち上がりから清水陣内に攻め入る。4分・高野の山なりのセンタリングを受けた水沼がシュート。その1分後・水沼は、オナイウのマイナスのパスに走り込んで、右足で狙う。その後もF・マリノスは両サイドから再三攻め立てるが、清水DFは跳ね返し続ける。
 13分・扇原の浮き球の縦パスに、渡辺が反応してボックス内に侵入。17分の高野のフリーで打ったシュートも右外へ。27分には、松原が思い切ったオーバーラップを見せた。30分、F・マリノスベンチは水沼とエリキに代えて、前田と大津をピッチに送り出す。F・マリノスの攻勢が続くなか、時折り清水がロングボールを送る場面もあったが、梶川がペナルティーエリアから素早く飛び出して処理した。40分には4人目の選手交代で、オナイウが下がり、ジュニオール サントスがイン。
 アデショナルタイムは4分。49分にはゴール前でジュニオール サントスがボールを受けたが、フィニッシュできない。そしてジュニオール サントスとのパス交換から天野が放ったシュートがラストチャンスとなり、タイムアップ。3-0の完封勝利を飾り、連敗をストップ、8月26日の札幌戦以来となる白星を手にした。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「本当に良い内容で試合を繰り広げられたと思います。選手たちが良いスタートを切ってくれてました。相手が退場になって10人になってからも、集中を切らさず自分たちのサッカーである“ボールを支配をしながらしっかりゴールを目指す”を表現してくれました。
チャンスをたくさんつくった中で決め切れないというところはありましたが、本当にいいパフォーマンスをしてくれました」

質問:畠中選手の交代のとき、3バックのまま喜田をセンターに入れた狙いを教えてください。
「ロジカル的に考えて、あのままのシステムでやる方が良いかなというのが自分の狙いです。ベストの状態でチームを持っていきたかったですし、喜田に関しては本当に経験のある選手です。どこのポジションでも順応してくれる選手の一人ですので、彼はうまくプレーしてくれたと思います」

質問:前節から採用している新システムについて、今日の試合の評価を教えてください。
「これは自分が日本に来てからずっと皆さんにお伝えしていることなのですが、システムは後ろが3枚だろうが4枚だろうが特に自分にとっては重要ではないのです。とにかく全員で攻撃しますし、全員で守備をします。
今シーズンは中2日、中3日の試合が続いている中で、やはり今日もケガ人が何人か出てしまいました。ずっと同じ選手たち、メンバーというのは難しいです。今いる選手たちで何がベストで、何が良い状態でできるのか、そういう部分を見てやっているだけです。
監督としてやるべきことは、選手たちをしっかり守ってあげることです。その中で、次の試合に向けて準備をすること。システムがどうこうというのは、自分のなかでは重要ではありません」

質問:畠中がケガをした時、喜田と話していましたが、どういう指示していたのでしょうか。
「とくに詳しい話をしたということではなく、まずは落ち着いてやっていこうと言いました。喜田は経験のある選手ですし、全てのポジションをこなせる選手の一人です。自分は、彼が自信を持ってあのポジションでやってくれると思いました。
前日の練習で、松原がもしかしてプレーできないという可能性もありました。その時は、中央に喜田を入れるというのは自分の頭の中にありました。まずは集中してやっていこうということを話しただけです」

質問:新システムにしてからの前線のプレーについての手ごたえを教えてください。
「なかなか、この部分も理解していただけないかもしれませんが、自分たちのサッカーをする上で、選手たちは、一人一人難しい挑戦をしてくれています。リーグ戦の他のチームを見ていても、自分たちが一番走っていると思いますし、この短い期間で18試合も行っています。自分たちのやろうとしているところを、選手たちは精一杯表現しようとしてくれています。
その中での自分の仕事としては、先ほども言いましたが、選手たちを守ることも一つです。そこのポジションが悪かったから他の選手を入れているわけでは全くありません。たとえば今日、出ていないマルコス ジュニオールについても、いい形でプレーしている中で出ずっぱりでしたから、休ませる意味で先発から外しています。
しっかり自分たちのテンポ、そしてやろうとしているサッカー、アグレッシブさ、そういう部分を出せるように、ポジションや選手の変更をせざるを得ません。今日の試合もそういう流れになりました」


質問:畠中選手のケガの状態は?
「まだ詳しい状況は、聞いていません」


質問:CBのやりくりについては、コンバートも含めて考えていくのでしょうか?
「このサッカーのレベルでしっかりやっていくためは、選手たちの入れ替えだったりは必要になってきます。ただし、一つのポジションでこれだけのケガ人が出ている状況では、選択の余地はありません。
最悪、隣にいる通訳にCBをやらせようと考えたくなるぐらいです。もちろんそういうわけにもいきませんから、しっかりいろいろな選手を見ていかなければなりません。 もう土曜日が試合です。明日はリカバリー、明後日は移動です。次の試合に向けて、そしてベストのために、選手を守ることが仕事ですから、しっかりと鳥栖戦に向けての準備をしていきたいと思っています」

試合後コメント

「連敗していたので、勝つために自分ができることは何かと考えたとき、やっぱりチームのためにどれだけ働けるかというところだと思いました。ウイングバックで出る準備は、自分のなかではできていました。サイドで時間つくること、ゴールに関わっていくこと、アップダウンを繰り返してどれだけ皆を助けられるか、これらが大事だと思っていました。まずは少しでも、皆の力になれたかなと思います。
畳み掛けないといけないところもあったし、自分自身も決められるチャンスもあったのに決められないなど、まだまだ甘いところもたくさんありますけれど、ここ最近に比べたら良くなってきているところはたくさんあります。
何が足りないのかなど皆で話し合ったことも良かったと思います。一気に全部変えることはできないので、ちょっとずつ変えるためのいいきっかけになる試合だった思います。
(アシストの場面は)決めた阿道が上手でした。あのポイントはずっと狙っていたところでもありますし、相手にとって際どいというか、嫌なボールを送り込むのが自分の仕事だと思っています。うまくタイミング、入れたコース、球のスピードと、そういうものが全部良かったのかなと思います」

FW17
エリキ

「(先制ゴールを振り返って)遼(高野)が素晴らしい仕掛けをして、素晴らしいパスを出してくれたおかげで得点を決めることができました。あのシーンは僕が2歩下がってボールに合わせる形を取りました。
(自身2得点目、チームとしての3点目は)連係から生まれた得点です。やっぱり仲間からパスをもらって得点を決めるということは、我々のやってること、我々のサッカーがうまくいっていることの象徴なので、引き続き勝って波に乗りたいと思います。
個人的にもチーム的にも、どんどん勝っていきたいと思うので、今後すごく楽しみにしています」

DF16
高野 遼

「まず最初に連敗を止めることができて良かったです。そして失点ゼロで抑えられたことも良かったと思います。
(アシストの場面を振り返ってください)今日はウイングバックなので、自分のところでガンガン仕掛けていこうと決めていました。最初の仕掛けがうまくいって良かったと思っています。
(新システムでのプレーについて)チームとして、また成長していくための新たな形での新たなチャレンジだと思っています。自分の求められていることは、自分の良さを生かすことが第一番になってくると思います。今日は、それを意識してプレーしました。
(名古屋戦の悔しさをどう生かしたか)名古屋戦の反省点は、最後の1対1のところでクロスを上げられてしまったことで、それは非常に悔しかったです。攻撃の部分では、フィニッシュにもっていくとか、ラストパスが出せませんでした。そこは今日のウイングバックだと、ワイドで張っていて自分の良さは出しやすかったので、そこは良かったと思います。今日のプレーに関しては、最低限のことはできたと思います。
ただ今日だったら、1アシストだけでなく、2,3とつけたかったんですけど…。シュートのシーンも決め切れませんでした。それは次の試合に向けての課題にしたいと思います」

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