Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2020 明治安田J1 第29節 vs北海道コンサドーレ札幌

前半レポート

 中2日で迎えるホームゲーム。ACL集中開催のために前倒しとなる第29節で、北海道コンサドーレ札幌を迎え撃つ。3連勝を目指すF・マリノスは、前節からメンバーを5人入れ替える。最終ラインはチアゴ マルチンス以外の3人が代わり、FWにはJ1初スタメンの松田が起用された。なおゲームキャプテンを務めるのは扇原。札幌とは、ちょうど1ヵ月前の7月26日にアウェイで対戦し、この時は1-3で敗れている。
 試合は、札幌のキックオフで始まる。マンツーマンでプレッシャーを掛けてくる札幌に対し、F・マリノスは連携と個々の動きで上回りながらゲームを優位に進める。1分、松田のクロスからこの試合最初のCKをゲット、6分にも右からの攻めでマルコス ジュニオールのボールを受けた和田がラストパスを送る。そして8分、高野がドリブルからジュニオール サントスへボールを渡すと、バイタルエリアからジュニオール サントスが右足シュート。パワフルな一撃が相手GKの手を弾きネットに突き刺さった。
 その後もF・マリノスの攻勢が続く。21分・前田の折り返しをジュニオール サントスのヘディングシュート、27分・松原のロングシュート、31分・ジュニオール サントスの右足シュートと追加点の形をつくる。
 さらに35分・松原のパスから松田の突破、39分・前田のマイナスのパスを扇原がダイレクトシュート。そして41分右スローインから。松原の投げ入れたボールをダイレクトで和田がゴール前へ流す。ここに飛び込んだのがジュニオール サントス。左足でゴール左に流し込んだ。
 ジュニオール サントスの2得点で、前半を2―0とリードして折り返す。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「いいプレスをかけられている。続けていこう。
ボールも人も動いて自分たちのテンポをつくっていこう。
後半すべて出し切ろう」

後半レポート

 F・マリノスはマルコス ジュニオールを下げて、天野を投入。札幌は3枚代えで、前線に2人の外国人選手を並べてスタート。
 序盤はF・マリノスが前半から引き続き、札幌陣内に攻め入る。2分・扇原がミドルシュート、3分・高野が果敢にドリブルを仕掛ける。4分にはチアゴ マルチンスがDFの裏へ好パスを送り、前田が走り込む。そして7分、右CKを天野が蹴り、ゴール前の混戦でこぼれ球を拾った畠中がDFを切り返してから左足でゴール。リードを3点に広げた。
 10分・F・マリノスベンチは、仲川とエリキを投入。13分には天野が相手DFのバックパスを狙ってカット。決定機だったが、シュートは惜しくも外れた。すると15分にはピンチ、札幌FWドウグラス オリヴェイラのシュートがクロスバーを叩いた。
 25分、F・マリノスは4人目の交代で、ティーラトンがイン。飲水タイム後、右サイドからのFKのチャンスでは、天野が左足で強烈な一撃を見舞った。
 その後も前線の高野と仲川がサイドを崩しにかかる。36分・仲川がサイドチェンジ、高野が中央のエリキを狙って折り返す。37分には5人目の交代で、渡辺がピッチへ。そして40分・左から右へ高野、エリキ、仲川ときれいにパスが通る。GKと1対1になった仲川はGKの位置をよく見て、左サイドネットにフィニッシュ。仲川の今季J1初ゴールが生まれた。
 アディショナルタイムは3分。47分、チアゴ マルチンスがドリブルで攻め上がり、仲川へスルーパス。しかし、これはオフサイドに。48分には札幌に速攻から1点を返されたものの、4得点のゴールラッシュで、見事3連勝を飾った。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「今日も、選手たちが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。その中でも素晴らしいハードワークをし、たくさんのゴールも奪うことができたので、とても良い試合だったと思います」

質問:初先発の松田選手を起用した狙いと、今日のプレーの評価について?
「他の選手と変わりなく、練習からいい動きを見せていたので、今日、起用することにしました。しっかりと良いパフォーマンスをしてくれましたし、チーム全体で彼をサポートする形も見られて、とてもいい試合になったと思います」

質問:最後、完封できずに失点しましたが、守備については?
「完封とかは、いっさい気にしていません。それよりも試合内容が大事でした」

質問:中2日での試合でしたが、相手は中6日だったのにもかかわらず運動量で大きく上回っていたと思います。その理由については?
「まず選手たち自身が、この楽しいサッカーをしたいという気持ちがあって、意欲的にプレーしてくれているということがあると思います。
ただこのサッカーをするためには、選手たちが日頃からハードワークをしていないと試合で実践することはできません。それを行っていることが、そのまま結果に出たと思っています。
もちろん、この暑さの中で、あのようなインテンシーの高いサッカーをするというのは簡単ではありません。選手たちの強い個性、キャラクターが発揮されたからだと思います」

質問:リーグ戦、ようやく初ゴールを挙げた仲川選手の評価はどうでしょう?
「彼のコンディションも徐々に上がってきている中で、当然のように生まれたゴールだと思います。ただ彼だけではなく、ウチの前線の選手たちはハードワークをすることによって、ゴールというご褒美みたいなものを得られると思います。今日はテルがゴールを決めましたが、今後の自信になると思います。
ただ私としては、個人のパフォーマンスよりもチームがどうするかというのが重要になってくるので、チームの全員に頑張ってほしいと思っています」

試合後コメント

「(誕生日の翌日の初ゴールでした。感想を教えてください)とっさに来たボールでしたが、冷静に相手を見て、うまく切り返せたので、あとは流し込むだけでした。ちょっと自分でも驚くような初ゴールでした。実は今日、家を出る前に家内から“何か今日、点を取りそうだね”と声を掛けられました。まさか点を取れるとは思ってなかったのですが、実際にゴールを挙げて嬉しいです。
(2試合先発から外れて、チームをどのように見ていましたか?)その前に比べると、選手一人一人の動きの質が全然違っていました。皆が勝つに値するプレーをしていたので、すごい刺激をもらいました。
僕が出ていなかった2試合、なかなかチームが勝てていない中での連勝だったので、正直プレッシャーにはなりましたけど、自分のプレーを出せればチームの流れに乗れると思っていました。試合に入ってみたら、考えていたようなプレッシャーはあまりなく、すんなり試合に入れたと思います。
(3連勝については?)ここからどんどん上を目指すには、まず勝つことが必要条件だと思うので、ここから連勝を重ねられるように、このパフォーマンスを継続していけるように、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います。
いままで勝ち切れなかった試合は、一つ一つのプレーの中で、どこか油断ではないのですが、一歩足りなかったりというシーンがところどころであったと思います。大分戦後、皆で“これじゃだめだ”と話し合って、そこから一人一人の意識も変わりました。しっかりプレスに行くときは行く、攻撃に出るときは出る、守備をするときは守備をするという意識に変わったと思います」

「チームとして、今日は特に姿勢が良かったと思います。それは具体的には、プレッシャーがしっかり掛けられたということ。プレッシャーが掛け切れないところでも、まずは全体が戻って、そこからまたプレスに行くという、自分たち本来のやり方、自分たちのアイデンティティ、去年の自分たちを取り戻せるようなプレーができたことが一番でした。
勝点3が取れたことよりも、本来のプレーというものを取り戻すことができたということが大きいです。何がきっかけということでなく、自分たちのやるべきことは本来、自分たちの中にあるものなので、今まではミスとかやってはいけないこともありました。ですが監督が修正して引っ張ってくれたので、自分たちが理解し合っていくなかで、去年のプレーを思い出すことができました」

「やっと点を取れたので、ひと安心という気持ちと、チームの勝利に貢献できたことが良かったと思います。
(かなり去年の良い時のチーム状態に近づいて来ているのではないでしょうか?)自分たちの調子が悪かったり、そして試合による好不調などの波があった時は、ケガ人も多くベストメンバーがなかなか組めなかったと思います。そんな中、敗戦から自分たちのやるべきことを学んだり、勝った試合からも課題を見つけて改善したりと、ここ数試合で自分たちのやるべきことをしっかり表現できているのが、今の連勝にもつながっています。
そして新しく入ってきた選手も戦術を理解しようと努力しているし、去年からやっている選手たちが彼らにうまく落とし込めるようにコミュニケーションを取っているので、それが試合で表現できていると思います。
(ポジション争いについては)新しい選手たちには、自分も刺激をもらっています。ポジションは確保されているわけではないし、競争はチームの中でのモチベーションも上がります。いろいろな意味で、お互いを高め合っているので、自分も負けないように結果を出していかなければいけないという責任・プレッシャーを持ちながら今日も試合に臨みました。徐々にですけれど、コンディションも上がってきているので、これからかなと思います。
(今の好調の要因は)大分戦の反省をしっかり活かして次の試合からやった結果が、今の連勝につながっています。チームとしての、そして個人個人の危機感があったから、やっと目が覚めたというか、やっと自分たちらしいサッカーができるようになったと思います」

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