Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2020 明治安田J1 第6節 vs横浜FC

前半レポート

 2007年シーズン以来13年ぶりとなる横浜ダービー。迎え撃つF・マリノスの先発は、前節から4人を変更、DFラインは右から小池・伊藤・畠中・ティーラトンで臨む。またMF仙頭はJ1初出場となる。
 試合は、横浜FCのキックオフでスタート。序盤、F・マリノスは横浜FCのマンツーマンでの速い寄せにあって、ボールの渡しどころのタタイミングをつかめずボールを保持できない。そしてスピーディーなアタックで攻め込まれたが、7分・12分の梶川の好セーブなどでピンチを逃しのぐ。
 17分にもクロスバーに当たるシュートを打たれたF・マリノスだが、その直後から徐々にペースを引き寄せパスをつなぎ、横浜FC陣内へ。18分・遠藤、27分・仙頭のラストパスからエジガル ジュニオ、そして30分仲川のクロスから遠藤といい形からシュートを放つ。
 そして31分、左サイドのスローインからマルコス ジュニオールがクロス。エジガル ジュニオがタイミング良く飛び込んで、相手DFのオウンゴールにつながった。
 先制したF・マリノスはその後もペースを渡さず、34分(仲川のカットインからの左足シュート)、40分(仙頭のスルーパスで遠藤が抜け出しシュート、さらにリバウンドを仲川が狙う)、43分(右ショートコーナーから仲川がパス。仙頭が振り向きざま左足シュート)など次々に決定機をつくる。しかし追加点には至らず、前半を1点のリードで折り返した。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「もっとアグレッシブに。相手に簡単にやらせないこと。
落ち着いて素早くボールを回そう」

後半レポート

 立ち上がり、1点を追う横浜FCが攻撃を展開。1分、右サイドからFWがドリブルで仕掛け、仙頭が下がって体を張って防ぐ。3分にはクロスを入れられるも梶川が鋭い反応で防ぎ、そこからカウンター。遠藤がボールを運んで仙頭へ。
 7分に2本連続でCKを獲得すると、F・マリノスに流れが動く。8分に右サイドを駆け上がった喜田がシュート、9分・マルコス ジュニオールのスルーパスからエジガル ジュニオがゴール前で合わせる。10分にも仙頭がDFのクリアミスを拾って一撃。そして11分、仲川のクロスにマルコス ジュニオールが反応。GKの前でワンタッチゴールを決めた。
 12分、最初の交代で仲川に代わり水沼を投入。16分には仙頭が下がって扇原がイン。F・マリノスの攻勢が続く。20分、右サイドでパスをつなぎ、ボールを受けた水沼が左足からクロス。遠藤がジャンプヘッドで決めて、3-0に。
 25分・オナイウ阿道を投入。27分には遠藤が左サイドからドリブルで仕掛ける。一度はDFに止められたが、こぼれ球を拾って中へパス。最後はエジガル ジュニオが冷静に右足で右スミへ沈めた。
 その後、オナイウ阿道の34分のドリブルなど、左サイドから多く攻める。37分には、途中出場した横浜FCの中村の浮き球の縦パスを、喜田が顔面ブロック。守備陣も奮闘し、相手にスキを与えない。
 45分・水沼の右クロスをオナイウ阿道がジャンプヘッドで合わせ、左ポストを叩いたシーンもあった。そして、アデショナルタイム4分が経過して試合終了。F・マリノスが4-0の快勝で、3試合ぶりに勝点3を手にした。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「すごく良いゲームができたと思います。しかし横浜FCさんも、最初の15分、20分はボールをキープする、つなぎのサッカーという部分を見せてくれました。ですので最初の15分、20分まではフィフティ・フィフティのゲームだったと思います。
そして、まず自分たちが先制をして、後半にはまた良いゴールがたくさん生まれました。その後もたくさんチャンスをつくった中で決め切れなかった部分もありますけれど、守備もしっかり強さを出してできたと思います。良いゲームができました。勝点3も取れて嬉しいです」

質問:今日は初めて中盤をアンカー1人を置いていた形だったと思いますが、このシステム変更の理由を教えてください。
「ケガ人も出ていますし、詳細は聞いていませんが今日もまた何人かケガをしてしまいました。一番大事なのは、今、出られる選手たちがいて、その選手たちを見ながらアジャストしていくことです。
また今日、初スタメンの仙頭も良い入りをして良いプレーをしてくれたと思います。
やはり自分たちが大事にしなければならないのは、自分たちのサッカーをすることですし、それを頭に中に入れながらやっていくことが重要ですから、この後もしっかり続けて、今いる選手たちでやれることをアジャストしてやっていかなければいけないと思います」

質問:システム変更をすることの、怖さのようなものはありませんでしたか?
「皆さんにもシーズンの開幕前からお話しているように、我々に戦術とかは関係ありません。4-4-2であろうが4-3-3であろうが、我々には重要なことではありません。とにかく自分たちが大事にしなければならないのは、自分たちのやろうとしているサッカーをすることだと思います。
後半に扇原が入って、いつも皆さんが見なれているがやり方もお見せできたと思います。自分にとっては、選手たちが、どういうふうにスペースに動いてやっていくかです。皆さんが言っているようにシステムをどう変えたのかは関係なく、いろいろなところを見ながらやっているだけです」

質問:序盤、相手にペースを取られかけたことで、F・マリノスの持ち味を思い出しさせてもらったようなゲームに見えましたが、監督はどのような印象ですか?
「今シーズンはルール上、J2降格はありませんので、横浜FCの監督もいろいろなことに挑戦すると思いますし、それはすごく良いことだと思います。それをやり続けることが大事だと思います。 もちろん我々もチャレンジャーです。プレスにしても、ボールを保持するのも、その挑戦を90分間できるかどうかだと思います。最後の笛が鳴るまで90分を通してできるかどうかだと思います」

質問:今シーズン初出場の仙頭選手の起用の意図や期待していた部分を教えてください。
「先ほども言ったのですが、ケガ人が出ている中で、仙頭も日々の練習をしっかりやっていました。自分が見ているのは、試合に出てメンバーに入っている十数人だけではありません。全員が準備をしていかなければいけないと思いますし、その中で仙頭はチャンスをつかんで、良いプレーをしたと思います」

試合後コメント

「(今シーズンの初ゴールについて)FWというポジションですから、常にゴールを決めなければという気持ちを持っています。そういう意味で、待ち遠しかったですし、嬉しいゴールです。今後はボク自身だけでなく、チームもこの勝利で波に乗って、ボクも波に乗ってもっともっと得点を決めていきたいと思います。
(今日のゴール後のパフォーマンスについて)ボクの息子に捧げました。おしゃべりポーズをして、その後に「J」と「M」で、イニシャルを表現しました。
(チームに貢献できたと思いますが、自身の評価について)やはりFWは常に点を決めたいのですが、ただ第一に考えなくてはならないのは、チームが勝つことです。FWはゴールを決めるだけではなくて、決められないときは、パスや守備で貢献したり、ハードワークすることでチームの勝利が見えてくると思います。
(改めて、今季の初ゴールの意味について)今月でケガをしてから、ちょうど1年になります。練習試合では得点も決めていたのですが、公式戦でのゴールはやはり、すごく気持ちの良いことです。このゴールを機にどんどん得点を挙げていきたいと思いますし、やはりそういう形でもチームに貢献していきたいと思います」

「(エジガル ジュニオ選手へのアシストの場面は)もっときれいに抜けれれば良かったのですが。マッチアップしたマギーニョ選手を前半から警戒していて、正直、追いつかれたかと思ったのですが、そこから粘って2人を抜ききったというところがポイントだったと思います。
(今シーズン、結果を出し続けています)チームにたくさん良い選手がいる中でも、スタメンをつかまなければならないという意味では、どんなに流れを変えるいい選手だとしても、シーズンを終わった時に評価されるのは、結果だと思います。そして、そういう選手が、これから先も残っていくと自分は思っているので、チームの結果ももちろん大事ですが、自分自身の結果にもフォーカスしてプレーをしています。
ここ数試合、途中から出て不甲斐ないプレーも続いていましたから、今日は結果を残さなければいけない試合だと思っていました。なので、しっかりとゴールを奪えたというのは良かったと思います。
どこのチームも自分たちを分析してきています。ボクだけでなくウイングの選手がボールを持つと、相手は“タテ切れ、タテ切れ”と言って時間を割いているうちに、ボランチの選手が絞ってボールを奪いに来るというシーンが多かったと思います。その中でもタテに行って左足でクロスを上げるのが自分に求められているのかもしれませんが、“タテに行かせるな!”と言っている相手に、無理に仕掛けてもしょうがないとも思っています。だからこそ今日だったら、ティーラトンやマルコス ジュニオールが斜めに走ってくれたところをうまく使えば、局面が打開できると考えていました。そういうようなチャレンジはしたつもりです。
(横浜ダービーに対する思いについては)J1の舞台で戦うのは僕自身初めてでしたが、ユースやジュニアユースから常にライバル意識を持っていたチームだったので、もちろん負けるわけにはいかないというつもりで臨みました。
ただ、自分たちのチームは流れに乗れていなかったし、自分を含めて皆がやれることをやれていなかった中で、そこを見直す意味でも、自分たちがこの1試合にこめていた意味は大きかったです。その相手が横浜FCだったという面もあります」

「試合の入りのところは難しかったんですけど、そこを全員でしっかり守って、前半にしっかり点を取って失点をゼロで終えられたので、本当に良かったと思います。
F・マリノスのサッカーはずっとベンチでも見てきましたし、自分が入ったときにどういうプレーをしようかというのは常にイメージしていました。その中で今日の試合で結果というものを自分では残したかったんですけど、チームがなかなか勝てていない状況のなか、こういう形で勝利できて、これを機にしっかり連勝していけるような、そういう兆しになれたらいいと思います。
まだまだ自分には課題がありますし、得点・アシストを今日できなかったのは本当に残念です。ただ、自分のところから出るパスだったりとかは特長だと思うので、引き続き出しつつ、得点やアシストに絡めるようにしていきたいです。
(J1という舞台は楽しめましたか?)本当にサッカーを楽しめましたし、ここまで来られたのは、こういう状況のなか医療従事者の方々とか、ここまで支えてくれた方々のおかげだと思うので、まずはそこに感謝したいと思います。
(今日はJ1・J2合わせて個人100試合目の出場でした)そこはやっぱり頭にありましたけど、何よりもチームが勝利するということを大事に思っていましたし、しかもクリーンシートで終われたことはすごく良かったと思います。
プロデビューして4年になりますけど、試合に出られない時期だったり苦しい時期もありましたけど、こうやって4年目にしてJ1という舞台に出してもらえて、本当に感謝しています。でもここがゴールじゃないんで。やっぱりF・マリノスが優勝するということが今年の仕事ですし、その中で自分もその一員になりたいと思っています。
今日は本当に応援ありがとうございました。こういう社会状況の中で直接、応援になかなか来られないという方もたくさんいると思いますけど、試合や練習から僕らは少しでも皆さんに元気を与えられるように頑張っていきます。今後も連勝できるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」

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