Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2020 明治安田J1 第4節 vsFC東京

前半レポート

 前節に今季J1初勝利を挙げたF・マリノスが、連勝をめざしFC東京を迎え撃つ。昨年のJ1王者のF・マリノス‐同2位FC東京戦は、観客数5000人を上限とする第4節注目の好カードだ。
 F・マリノスの先発は前節から7人変更、FWを右から水沼・オナイウ阿道・そして通算100試合目の出場となる遠藤と3人入れ替えたのをはじめディフェンスラインも小池・チアゴ マルチンス・ティーラトンと畠中以外の3人が替わった。そしてゲームキャプテンを務めるのは扇原。
 試合は、FC東京のキックオフで始まる。立ち上がりからF・マリノスが速いテンポでボールをつなぐ。4分、小池のパスから水沼がダイレクトクロスをゴール前へ。そして同じく4分、再び右サイドの水沼がクロス。ニアのオナイウ阿道をこえてバウンドしたところへ走り込んだのは遠藤。右足でゴール右に突き刺した。遠藤の今シーズン初ゴールでF・マリノス先制に成功した。
 10分を回るとFC東京がプレッシャーをかけてくる。そして14分、ラストパスからPKを取られてこれをディエゴ オリヴェイラに決められた。
 追いつかれたF・マリノスは20分にチャンス、水沼のクロスを遠藤が軽くジャンプしてヘッドで狙ったが、ボールは右に外れた。飲水タイムを経て29分にはFC東京のチャンス、ディエゴ オリヴェイラに抜けられたが、梶川が至近距離からのシュートを見事にストップ。
 アグレッシブな応酬は続き、4分のアディショナルタイムへ。46分、FC東京がFKをレアンドロが直接シュート。F・マリノスは逆転を許し、1-2とリードを奪われて前半を終了。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「チャンスはつくれているしサッカーの内容は良い。
最後まで集中を切らすな。
どんどんボールを動かして相手にプレッシャーをかけ続けよう」

後半レポート

 同点に追いつきたいF・マリノスだったが、開始早々の1分に相手に隙を突かれて、再びレアンドロにゴールを許す。
 2点差となり、反撃を試みるF・マリノスは6分・ティーラトンから走り込む天野への縦パス、7分・遠藤とマルコス ジュニオールのパス交換と左サイドから仕掛ける。1分後には右サイドで縦パスをオナイウ阿道が落として、水沼が中へ蹴り込む。その先にいた遠藤がフリーでダイレクトシュートを打つも、枠の外へ。その後も遠藤が左サイドで起点になり、F・マリノスペースが続く。12分、13分には小池が積極的に前線へ顔を出してボールに絡む。
 18分、流れを変えたいF・マリノスは、3人まとめて選手交代。マルコス ジュニオール、遠藤、水沼を下げ、エジガル ジュニオ、仲川、エリキをピッチへ送り込む。最終ラインも攻撃に参加し、21分に畠中が強烈な右足ミドルを放つ。
 飲水タイムを挟み、31分には4人目の交代で、喜田がピッチへ。すると34分、ティーラトンがスピードのあるクロスを送り、ニアでエリキがつぶれてボールはファーの仲川へ。バウンドしたボールに右足を合わせたが、ミートし切れなかった。
 雨が激しく振り出してきた中、サイドからチャンスをうかがう。44分・右のクロスのこぼれに喜田が反応してシュート、45分に小池がセンタリングを入れるも、ともに相手DFやGKに阻まれる。
 アデショナルタイムは4分、46分にはエジガル ジュニオが2トップを組んだオナイウ阿道のパスをダイレクトで右足シュート。これも枠を捉えられず。守りを固めたFC東京を最後まで崩し切れずにタイムアップ。前節に続く連勝は飾れなかった。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「しっかりコントロールもできていましたし、本当に良いゲームだったのではないかと思います。
相手にカウンターやセットプレーでやられてしまった部分はありますけれど、しっかり自分たちはチャンスをたくさんつくりましたし、全体的に見れば、良いゲームができたのではないかと思います」

質問:やや守備陣が、相手の前線のスピードとアグレッシブさに手を焼いていたように感じたのですが、その点はいかがでしょうか?
「もちろん、向こうには個で強い選手がいました。もっともっと自分たちは守備のところでできた部分はありますが、逆に自分たちのサッカーという部分ではできている点が多かったと思います。ただチャンスをたくさんつくった中でそのチャンスを生かし切れず、ゴールを奪えなかったと思います。しかし全体的に見れば自分たちのサッカーはできていたと思うので、選手たちはしっかりやってくれたと思います」

質問:再開後、1勝1分1敗という成績については?
「3試合とも、全体的に自分たちは本当に良いゲームができたと思います。皆が皆を使いながら、自分たちのサッカーという部分はうまくできたと思います。しっかり次の試合に向けて準備をして、もっともっと強くなっていきたいと思っています。今シーズンも自分たちのサッカーという部分をやり続けたいと思っています」

質問:今日は仲川選手がベンチスタートなど、連戦の中で、なかなかベストの布陣を組みにくいと思うのですが、その点はいかがでしょうか?
「いろいろなチームで、すでにケガ人が出ています。自分たちのチームは選手たちをしっかり守ってケガがないようにやっていきたいと思っています。シーズンは長いです。たくさん試合がある中で、しっかりベストのコンディションでやりたいと思います。ですので、今日はこういう布陣で戦いました」

質問:今後に向けての手応えというのは、つかめていたのではないでしょうか?
「本当に良いゲームはできたと思っていますし、続けてやっていくことが自分たちにとって大事だと思っています。しっかりこのサッカーを続けることによって、結果というのは必ずついてくると考えています。
今日は守備のところでは、もうちょっとできたかもしれませんが、まだ始まったばかりです。しっかりこれを続けて、より強くなって、ここからもっともっと自分たちのサッカーという部分を出しながらしっかりやっていきたいと思っています」

試合後コメント

「(今日の敗戦をどのように捉えていますか?)ボールの支配だったり最終局面まで運ぶというところでは、そんなに手詰まり感はなかったと思います。ただ最後のところでは、FC東京も堅いブロックはつくっていたので、そこの崩しは全部が思いどおりにはいかないと思います。僕もアップしながらなので、すべてを把握しているわけではないというのが大前提ですけど、自分たちのサッカーを出せなかったという印象は持っていません。ただ、出ていなかった選手も含めてチーム全体で細部の共有は必要だと思います。次の試合まで1週間あるので、準備してつなげていきたいと思います。
(自分たちのサッカーをブレずに信じ続けていくという点は、変わりありませんか)当然です。周囲がどう思っているか、僕らは分からないですけれど、一つ言えることは、自分たちは一度つないだ手は絶対に離しませんし、何があっても全員で乗り越えていくという覚悟があります。そこに対しては自信を持っていますし、皆の結束というのは、何としてでも、そこはブレてはいけないところだと思います。どんな結果であろうと、このサッカーだったりこのチームを、ボクはもちろん皆が信じていますし、同じ思いです。そこに対しての心配は何一つ、1ミリもしていません。
(久しぶりにサポーターが入っての試合でしたが)まずファンサポーターもチームの一員だと思っています。これまではリモートで間接的なサポートだったかもしれませんが、今日からは直接的に、それをいただけるということです。選手も楽しみしていましたし、ファン・サポーターの方も楽しみにしてくれていたと思います。そういう思いは拍手にのっていたと思います。それを自分たちも感じ取りながら試合をしていたのは事実としてあります。勝つための最大限のサポートはしていただきましたけれど、自分たちの力不足で返せなかったところがありました。ただ試合後の拍手だったり皆さんの姿勢だったりを見ると、自分たちを信じる気持ちを持ってくれてると感じました。やはり、それは直接に接して感じられるものだと思うので、そういったところはチームにとってプラスでしかありません。ファン・サポーターの皆さんを喜ばせるのは、自分たちのサッカーをして結果を出すことだと思います。その点、またチーム自体はよりハングリーな気持ちを持って這い上がっていく、という強い気持ちを示せればと思っています」

「再開して、ようやくお客さんが足を運んでくれた最初の試合が、こういう結果になってしまったことを本当に申し訳なく思っています。
後半に入る前に監督は、自分たちのサッカーはちゃんとできている、こういう形で後半も入っていこうと言ってくれました。見つめ直さなきゃいけない部分はいっぱいあるんですけど、自分たちは自分たちのスタイルを貫いていくだけだと思います。
去年チャンピオンになった自分たちを倒したいチームがたくさん出てくると思う。自分たちは逃げるんじゃなく、チャレンジャーという気持ちを持って、自分たちのスタイルをより良くしていかないといけないと思います。今後も美しいアタッキングフットボールに集中して、やっていきたいと思います。
この3連戦、今日はスタメンだったけど、前試合はベンチスタートでした。自分のコンディションはいい感じだと思いますけど、タイトなスケジュールなので、いろんな選手が準備していかないといけない。その中で今シーズン、自分たちの目標はチャンピオンになるということは頭にあるのですが、あまりに強く思いすぎてしまうとプレッシャーになってしまうので、できるだけリラックスして、毎日同じようなパフォーマンスが出せるようにやっていきたいと思います。
今年(のリーグ戦)はマラソンみたいな厳しい戦いで、力のあるチーム、コンディションの良いチームがゴールできると思うので、自分たちもゴール目指して頑張っていきたいと思います」

「(ゴールの場面を振り返って)宏太くんからいいボールが来るのは、練習からわかっていました。それを信じて中に張っていました。阿道くんがニアでつぶれてくれたので、あとは足の裏で合わせたら、入ったなという感覚でした。こうやって自分たちを研究してカウンターをしてくるチームは増えてくると思います。それにどう対応していくのか、そして先制したのに逆転されて負けたという試合はあまりなかったと思うので、その原因をみんなでしっかりと話し合っていかなければならないと思います。
(4が月半ぶりにサポーターの前で試合をしたのですが、その感想は?)率直に言って、観客の方がいるといないは大きく違うと感じました。たとえば、もちろんゴールを決めて拍手をもらうというのもそうですけど、ボールを奪うなどちょっとした頑張りに対しても拍手をもらうというというのも、選手には力になると改めて感じました。できる範囲の中での応援だったと思いますが、その応援は自分たちに十分伝わりました。それに結果で返せなかったのは、不甲斐ないと思います。
(100試合出場については)特に何も意識せずに試合に入ったつもりです。100試合をF・マリノスで迎えられたことには喜びもあります。その中で、100試合目でしっかりゴールを取れたというのは、100試合どうこうというより、今の自分にはゴールは必要でしたし、それは素直に嬉しいことなので、次につなげていけばいいと思います。でも1点で満足してはいけないし、今日も2点目3点目のチャンスがあったので、もっともっと結果を出して、チームを逆転させるだけのプレーをしなけらばならなかったと個人的には思っています」

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