Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2020 明治安田J1 第3節 vs湘南ベルマーレ

前半レポート

 第3節の湘南戦は、ホーム初のリモートマッチ。F・マリノスは、前節から5人のメンバーを入れ替えて臨む。左サイドバックの高野と、CFのエジガル ジュニオが今季初スタメンを飾った。
 F・マリノスのキックオフで始まったゲームは、両チームともハイラインを敷いて、中盤で激しくボールを奪う展開に。F・マリノスの最初のチャンスはFKから。マルコス ジュニオールが中央で得たFKを蹴り、エジガル ジュニオへ。バックヘッドで合わせるもミートせず。10分には、右の喜田からパスを受けた仲川が、ダイレクトで中へグラウンダーのボールを送る。
 16分、F・マリノスが決定的なシーンをつくる。仲川の右クロスをエジガル ジュニオがワンバウンドでとらえてダイビングヘッド。惜しくもGKにセーブされた。
 飲水タイムを挟んでゲーム再開後も相手陣内に進むが、湘南のプレッシャーを受けて、なかなか攻め切れない。31分、左のエリキから細かくつないで右へ展開。最後は仲川にボールが入るも、フィニッシュには届かず。その後も36分、エジガル ジュニオとエリキが連携して湘南ゴールに迫ったがシュートにはつながらず、前半を0-0で折り返す。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「良い形でチャンスはつくれている。
慌てずにボールを回していこう。
ボールを奪った瞬間にもう少し前線の選手をみよう」

後半レポート

 後半も、両チームが中盤でアグレッシブに競り合うシーンが続く。5分、マルコス ジュニオールが左サイドでタメをつくり、扇原がオーバーラップしてクロスを入れる。F・マリノスの流れかと思われたが、6分に速い攻撃を受けて先制点を許した。
 追う展開となったF・マリノス、ポステコグルー監督は18分にエリキ→水沼、扇原→天野、マルコス ジュニオール→オナイウ阿道と大胆に3枚の交代カードを切った。すると21分、天野が中盤でドリブル、中から左に流れながら左足を振り抜くミドルシュートで同点に追いつく。その直後にも、今度はオナイウ阿道が、仲川のスルーパスへ合わせようとゴールに迫った。
 交代出場の3人を軸に、F・マリノスの攻勢は続く。29分、仲川の左クロスに反対サイドの水沼が飛び込む。そして32分、ゴール前に侵入した天野が左足のテクニックで、DFを交わしてシュート。逆転ゴールが生まれた(直後に4人目の交代で大津がイン)。
 ところが34分に湘南のカウンター。クリーンシュートを決められ、同点に追いつかれてしまう。
 38分、5人目の選手交代で、ティーラトンが左サイドバックに。攻撃のアクセルをさらに踏み込んだF・マリノスは、再び天野がゴール前でオナイウ阿道のパスを受けて好機をつくる。そして42分、右サイドでていねいにパスをつなぎ、水沼が好クロスを送る。待っていたのはオナイウ阿道。滞空時間の長いヘッドで決勝ゴールを叩き込んだ。
 その後、アデショナルタイムで湘南のミドルがクロスバーを弾くピンチはあったものの、キャプテン喜田中心に一丸となってしのぎ、F・マリノスが今季リーグ戦初勝利をもぎ取った。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「エキサイティングなゲーム展開だったと思います。たくさんのゴールが生まれました。
もちろん湘南さんは、守備のところでもハードワークしてきて、タフにやってきました。
しかし自分たちもいい形で、交代選手もしっかりインパクトを残して、エナジーをチームに吹き込んでくれましたし、本当に良かったと思います」

質問:3人の交代が大きく流れを変えたと思いますが、あの交代の狙いについて、もう少し詳しく教えてください。
「特別なことではありません。湘南が守備でハードワークをしていましたが、その中でも自分たちはボールを支配していました。
ただもう少し力強さがほしかった部分がありました。フレッシュな選手を入れることによって、質も高く、そしてゲームの展開も変えてくれるのではないかと交代をしました」

質問:終盤、選手たちがよく声を出していたと思いますが、その点はいかがでしょうか。
「選手たちには、昨年優勝しただけに自分たちは今シーズンはチャレンジングなシーズンになるんだぞと言ってきました。毎試合毎試合、チャレンジ精神を持ってやらなければいけないと思います。11人だけが大事なわけではなく、自分は全員を必要としています。先発だけではなく、その他の選手も、常に日頃から準備をしてほしいと思っています。
もう次の日曜日にはまた試合です。次に誰を出すかを含めて、自分はしっかりと見ていかなければならないですし、選手たちもそういう部分を頭に入れながら、自分たちが準備をできているというところを見せてほしいと思います」

質問:選手層が厚くなったことで、逆にコンビネーションの部分が難しくなった面があるのではないでしょうか。
「難しいシーズンになるのはわかっています。どのチームも自分たちを倒しに来るでしょう。しかし、我々はこの前の試合も今日も70%近くボールを保持していたと思います。もちろん、もっと挑戦しなくてはいけないシーズンになってくるはずです。
今日は自分たちがチャンスをつくった中で3点を決めましたが、もっとゴールを決められる場面もあったと思います。
数カ月間の自粛期間があった中で、コンビネーションの部分でうまくいかないというのは自然なことではないでしょうか。しかし今シーズン、試合はたくさんあります。どんどん良くなってくると思っていますし、続けていくことだと思います。
この自粛期間中、チームとして考えていたのは、力強さを保つようにということです。これは選手、スタッフで共有していたことです。なので特に、うまくできていないから、どうしようという焦りはなく、どんどん良くなってくる傾向にあると思っています」

質問:喜田キャプテンの素晴らしいリーダーシップについて、一言お願いします。
「本当に素晴らしいリーダーシップを取ってくれる選手です。去年に引き続き、今年もキャプテンの務めを果たしてくれています。本当に重要な選手の一人であるのは間違いありません。
しかし再開して2試合、彼はフル出場しています。試合日程を考えると、毎試合毎試合、彼を起用するのは難しくなるかも知れません。ただ、その中でもしっかりやってくれると思いますし、ピッチ上だけではなくオフ・ザ・ピッチの部分でも彼はリーダーシップを発揮してくれると信じています。ロッカールームでも一人ひとりと声をかけながら、こうしよう、ああしようと言っているのを見ていると、本当に彼は大きくなってくれているなと思っています」

試合後コメント

「(交代で入ったときの気持ちは)0-1で負けている状況だったので、この3人で流れを変えようと思っていましたし、出る前もサブのメンバーでそう話していました。まずは追いつこうという気持ちで入りました。
(チーム内の競争が激しい中、どんな思いで臨んでいますか)どのチームにいてもレギュラー争いはあると思いますが、その中で今日のように途中で使ってもらったときに、しっかりと結果を残すというのを意識しています。サブでも気持ちを切らさないで続けることが大事だと感じています。
(得点のとき、水沼選手とは、どういうコンタクトがあったんでしょうか)宏太くんがターンしかけていたので、クロスが来るなと準備していました。相手のディフェンダーに当たらないことを祈りながら、良いポジショニングが取れていたので、あとクロスの質は完璧だったのでボクはさわるだけでした。
(F・マリノスでのリーグ戦初ゴールが決勝点につながりました)もちろん嬉しく思いますが、誰が点を取っても、そのゴールが勝ちにつながるというのはポジティブなことだと思うので、それは良かったと思います。
(激しいポジション争いの中で、結果を示せました)そう言ってもいいかもしれませんが、これで満足しているわけではありませんし、ずっとスタメンで出続けることは、日程的にも難しいと思っています」

DF16
高野 遼

「とにかく、リーグ戦初勝利を挙げられて良かったという思いはありますけど、個人的にはまだまだ反省するべきことがあります。次の試合もすぐにあるので、みんなで準備していきたいと思います。
(初先発で心掛けたことは)久々の公式戦だったので、無観客で慣れないこともありました。とにかく落ち着いてプレーしようと思ったんですけど、いい連携もあれば悪いプレーもあったので、そこは反省してまた取り組んでいきたいです。
(スタジアムの雰囲気は)もう最高でした。本当にサポーターがいるみたいで、たくさんの方にフラッグを購入してもらって、いい雰囲気でプレーできることに幸せを感じました。
(コンディションづくりなど今後の取り組みは)切り替えて、まずはリカバリーして、次の試合にまた全力で挑めるように全員で準備していくことが大事だと思います」

MF39
天野 純

「(2得点について)1点目は、あそこでボールを持った時に、アドと宏太くんの位置が見えていたので、そこにアーリークロス気味に入れようとしたのですが、GKが前に出ているとも感じたんで、あの辺に落ちればいいという感覚で蹴りました。風も強かったですから、うまくゴールまで流れてくれて得点になって良かったです。
2点目に関しては、ペナルティーエリア内に侵入していくという部分は、昨年も含めてそんなに多くない自分の形ですが、あそこでしっかりゴールを決め切るというのは、少し成長した部分を見せられたのではないかと思います。
(後半の3枚代えの場面では、どのような指示を受けましたか)ボスからは、どこのポジションに入るかというぐらいしか言われませんでしたけれども、今日サブの選手たちで、良いアップというか良い準備が皆でできましたし、5人の交代枠があるので、サブの自分たちが流れを変えるという意識を持って盛り上げてやっていました。そういう良い準備が、こういう結果につながったのだと思っています。
(ピッチ内で、全員が積極的に声を出し合っていたという点については)宏太くんや祐樹くん、ボクもそうですけど、経験のある選手たちがチームを引っ張ってポジティブな声を出して、苦しい時間帯でも声を掛け合ってサポートできました。チームが一つになっていると感じましたし、それが勝利につながったので、すごい大きな一歩になったと思います。
(交代して4-4-2のシステムにチェンジしましたが、どういう点に注意してプレーしましたか)喜田とボクがダブルボランチの4-4-2になって、喜田と話してボクが前に絡んで、喜田が後ろに構えるという関係にしました。自由にプレーできてやりやすかったですし、結果的に2点取れたので良い判断だったと感じています。
スタートと途中出場は全然違います。こういうプレーを最初から、スタートから出てできれば一番良いのですが、交代枠が5人という中で、サブの選手も含めて全員で試合を決めるということが、この先も多くなってくると思います。それを示せた、良い試合だったと思います」

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