Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2019 天皇杯 3回戦 vs横浜FC

前半レポート

 7月3日の2回戦に続く天皇杯の2戦目は、昨年と同様に横浜FCとの横浜ダービー。F・マリノスの先発は2回戦の立命館大学戦から7名を変更。DF伊藤、MF渡辺など新戦力を起用した。ゲームキャプテンは扇原が務める。
 1万3千人近い大観衆が見つめる中、試合はF・マリノスのキックオフで始まった。5分・横浜FCにファーストシュートこそ許したものの、F・マリノスは序盤からポゼッションで上回り相手陣内にボールを運ぶ。8分、遠藤のクロスを中川が狙う。その1分後にも遠藤が三好のパスを受けてサイドから仕掛けてCKをゲット。さらに16分・渡辺のスルーパス、18分・カウンターから遠藤のドリブルシュートと攻勢を重ねる。
 そして21分、そろそろゴールがほしいところでF・マリノスは先制点を挙げる。三好のゴール前へのラストパスに中川が飛び込んでダイレクト左足で合わせたもの。中川の移籍後公式戦初ゴールで0-0の均衡を破ったF・マリノスは、その直後にも三好が鋭い左足シュートを見舞った。
 24分・31分と横浜FCの反撃を受けたものの、パク イルギュの安定したセーブなどで跳ね返したF・マリノスは、38分、43分と好機をつくる。そして45分、大津の鋭いクロスからPKを獲得。大津がきっちりと決めて2-0に。前半、リードを広げて折り返した。

ハーフタイムコメント

後半レポート

 1分・松原のミドルシュートで幸先よくCKを獲得するなど2点をリードするF・マリノスがスタート直後から主導権を握る。さらに4分・三好、5分・遠藤とシュートを続け、7分には扇原のアーリークロスを大津がヘディングシュートを狙う。そして9分、和田のFKから扇原が左に展開、遠藤のクロスをゴール前でフリーの三好がヘッドで合わせたが、シュートはGK正面を突いた。
 その後も18分・渡辺のスルーパスなどゲームをコントロールしていたF・マリノス。しかし20分、カウンターからスピーディーな連携からゴールを奪われてしまう。
 リードが1点となったF・マリノスはすぐに反撃、21分、遠藤が強烈なミドルシュート。惜しくも右上に外れる。この後、ゲームはエキサイティングなシーンの応酬となる。そして30分、F・マリノスベンチが動き、中川に代えて山谷がイン。そしてペナルティーエリアを飛び出して守備に向かったパク イルギュが相手選手とぶつかって負傷、杉本と交代する。さらに34分、三好も負傷し泉澤が3人目の交代選手としてピッチに送られた。
 追いつこうと激しく攻め立てる横浜FCに対し、F・マリノスは集中したディフェンスで対応する。39分、サイドからのパスをドゥシャンが読み鋭く防ぐと、43分にはアーリークロスを杉本が判断良く前にダッシュして大きく弾き出した。アディショナルタイムは4分。相手陣内にボールを運びながら、巧みな試合運びを続けたF・マリノスが、リードをキープして勝利。ベスト16進出を決めた。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「全体的にみれば、本当に良いパフォーマンスだったと思います。特に前半はたくさんのチャンスがつくれました。後半に入っても、15分・20分ぐらいまで、良い形がつくれました。
もちろん疲れは出て来てしまいました。何人かの選手は久々の試合ということもあり、疲れが出たのかもしれません。
ただ最終的には良い結果が出せたと思います」

質問:勝ったけれども重要な選手2人(パク イルギュ、三好)がケガをしてしまいました。
「シーズンを通して考えれば、どうしてもケガ人が出てしまうことはあります。この点は、コントロールできることではありません。
今、彼らのケガの状況については、まだ正確にはつかめていません。正直、残念です。これが今シーズン初めてのケガ人ではないので、こうなってしまったことはしょうがないと思います」

質問:両サイドバックが、良い縦パスを出していたのが目につきましたが、これは暑さ対策でしょうか?
「特に自分たちが、今日の試合だからと特別にやったことではありません。相手の立ち位置などを見ながら、ピッチで選手たちが判断して行ったプレーです。
自分たちがやろうとしているサッカーは変わりません」

質問:相手には52歳と42歳の選手が先発で出ましたが、その点についての感想を聞かせてください。
「いつも我々は相手のことは気にすることはないのですが、この2選手は日本でも屈指のプレーヤーだと思いますし、この年齢までよくモチベーションを保ちながら、このレベルを維持しているなという印象を持っています。素晴らしい2人だと思います。
三浦知良選手に関しては、本当に長い間、日本のサッカーを引っ張ってきました。
中村俊輔選手に関しては、F・マリノスのレジェンドでもあります。その中村選手が、このタイミングで古巣との対決となりました。
彼らが今も所属チームを引っ張っているのは、素晴らしいことだと思います。これからも頑張っていただけたらと思います。
ちなみに私は今53歳ですが、現役を終了して20年経ちます(笑)」

質問:今日、良いパフォーマンスを見せてくれた中川選手は、今後にどういう影響を与えてくれるでしょうか?
「ケガ人は出ましたが、今日ピッチに立った選手たちは、チャンスをつかんで良いパフォーマンスをしてくれたと思います。ラスト20分で、どうしても疲れが出てしまった選手もいましたが、次の天皇杯でも起用していきたいとも考えています」

質問:中川選手に加えて、渡辺選手も非常に素晴らしいパフォーマンスをしていたと思います。その点についてはいかがでしょうか?
「本当に良いパフォーマンスをしてくれたと思います。実際、我々のチームに合流してから、まだ数回しか練習をしていませんが、その中でも良いパフォーマンスをしてくれたなと思います。
90分フル出場させるつもりは正直なかったのですが、試合展開がこのような展開でしたし、何より時間が経っても彼のパフォーマンスはレベルを落とすことなく続けてくれました。本当に良かったと思います。F・マリノスにとっても、良い選手が来てくれたと思います」

試合後コメント

「立ち上がりはいい入り方ができて、2-0で折り返せた。
後半に何度か3点目を取るチャンスがあったなか、取り切れなくて逆に失点してしまった。最後は相手のペースになりましたけど、チームとして勝つことが大事。そんな中でも守り切れたのは大きな進歩かなと思います。
PKはキッカーとして指名されていました。緊張せずに決めることができたのがデカかったと思います。それよりPKシーンはタカが獲得してくれた。チームで取れた点だと思うし、タカに感謝しています」

「押し込まれている時間帯こそ、自分たちがボールを持ち続けなきゃいけなかった。力の差を考えれば、自分たちが支配し続けて、2-0で終わらせなきゃいけないゲームでした。
後半あれだけ相手にボールをいい形で持たれているなかでは、難しいことですが、もっと皆がボールを受けに行っても良かった。
前半の運動量とクオリティーがあれば、ボールはもっと持てたはず。90分を通しての試合運びを考えなきゃいけないと思いました」

MF41
三好 康児

「(後半の途中交代は)ボールがアウトになっていたとき、相手と接触したんですが、そんなケガではないので大事を取りました。
(横浜FCには)やっぱりアタッキングサードの部分から違いを見せなきゃいけなかったです。リーグの前節の敗戦の反省も含めて、チーム全員で共有できた。攻撃も守備もアグレッシブにいけたのかなと思います。
(新加入の渡辺について)皓太は加入してすぐですけど、代表では一緒にやっているし、お互いに特徴がわかり合えていたのでスムーズにやれました」

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