Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2019 明治安田J1 第18節 vs大分トリニータ

前半レポート

 後半戦に突入したJ1リーグ、第18節は水曜日に続き、ニッパツ三ツ沢球技場での試合となる。F・マリノスの先発は、右サイドバックが和田から広瀬に代わった以外は前節のFC東京戦と同じ。
 試合は、F・マリノスのキックオフで始まる。序盤からF・マリノスがボールを握って大分陣内に攻め込む。1分、ショートカウンターから右サイドに展開、仲川のクロスに続き広瀬がクロス。このリバウンドを天野がダイレクトでミートする。このファーストシュートに続き、3分には遠藤のカットインからCKをゲット。
 F・マリノスは、大分がプレッシャーをうまくパスでいなして安定したポゼッションを続ける。10分にはマルコス ジュニオールの浮き球のパスをエジガル ジュニオがヘッドで受けてから右足シュート。だがGK正面を突く。
 その後も、ほぼ相手陣内でゲームをコントロールするF・マリノス。時折りカウンターの形になりかけるが、出足良く相手のフィードを奪う。ペースをつかんだF・マリノスは、26分・遠藤、27分・天野がシュートを放つがフィニッシュには届かない。
 30分を回り、大分に反撃されるが、F・マリノスの守備はバランスを崩さず相手にスキを与えない。そして終盤43分・ティーラトン、45分・遠藤と鋭いシュートを放つ。だが均衡は破れず、前半は0-0で折り返す。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「いいプレスをかけられている。後半も繰り返し前からボールを奪いにいこう。
後半スタートから強さを見せて、必ずゴールを奪おう」

後半レポート

 前半に続き、後半もF・マリノスがボールポゼッションで優位に立つ。9分、天野のスルーパスが良いタイミングで遠藤に渡ったが、遠藤はシュートのタイミングを逸した。13分にはボールをつなぎ、マルコス ジュニオールが右からクロスを送る。その1分後にもスピーディーな攻め、遠藤が果敢にドリブルで仕掛けた。
 17分、F・マリノスは最初の選手交代を行い、三好が入る。三好は20分にタイミングよくスルーパス、これを受けたエジガル ジュニオが強烈なシュートを打ったが、GK正面を突いてしまった。
 ゴールが奪えないF・マリノスだが、攻守に集中を切らさない。22分には、ショートカウンターになるシーンだったが、3選手が素早く寄せて起点をつくらせず、結局ティーラトンがボールを奪取した。2分にも好守備を披露、4対4のカウンターの場面もしっかりと連携して防いだ。
 すると、その2分後の29分、ついに先制シーンが訪れる。広瀬のパスからエジガル ジュニオがシュート。これはDFにブロックされたが、このリバウンドを逃さずもう一度右足を振り抜くと、見事にネットに飛び込んだ。
 エジガル ジュニオの今季9点目で1-0としたF・マリノスは、その後も流れを相手に渡さない。31分・広瀬から遠藤へのロングパス、39分・三好のドリブルから遠藤のシュートなど効果的なオフェンスを続ける。
 アディショナルタイムは4分、相手陣内でボールを保持しながら安定したゲーム運びを行ったF・マリノスは、リードを守ってタイムアップを迎えた。今季10勝目で勝点は「33」。ベルギーへ期限付き移籍する天野の門出を見事な完封勝利で飾った。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「本当に素晴らしいサッカーができたと思っています。
スタートから最後の笛が鳴るまで、(アディショナルタイムを含めての)95分間、全員が止まることなく、素晴らしいサッカーを、そして素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思います」

質問:大分との1戦目との違いは、どういう部分でしたか?
「アウェイ戦の時は開幕したばかりだったので、まだまだ我々のサッカーに対する選手たちの理解が足りなかったと思います。それでも悪いサッカーではなかったと思います。
先ほども言ったように、今日はスタートから最後まで本当にいいパフォーマンスが繰り広げられたと思います。
そして非常に重要なことは、前節のFC東京戦でああいう敗戦をしたのですが、そこから何を学び、その学んだことを次の試合である今日のゲームに必ず活かすということでした。悔しい思いを、次の試合で絶対に負けないという気持ちをしっかり出すことでした。それを選手全員がピッチ上で表してくれたと思います」

質問:シーズン中に10番の天野選手が抜けるということについては、どう考えていますか?
「正直、F・マリノスにいてほしいという気持ちはあります。ですが、彼の決断を誇りに思います。海外から声がかかるということは素晴らしいと思います。
私が監督に就任して18カ月が経ちました。代表選手が生まれたり、そしてこのような海外移籍というところでも、チームとしての成長を示せていると思います。今シーズンの結果だけではなく、選手たちの成長がしっかり見えているのではないかと思います。
天野に関しては、本当に夢をつかんだと思います。このまま突き進んでほしいし、彼が選んだ道を尊重し、サポートしていきたいと思います。
自分たちは残りのシーズン、変わりなく、これから日々成長していきたいと思っています」

質問:マルコス ジュニオールのポジションについてですが、トップ下や右サイドなど、相手のこういう時にこういう位置を取るという決め事はあるのでしょうか?
「特に彼に自由に任せているわけでは、ありません。また逆に、固定してもいません。
今日の試合に関しては、前からプレスにいこうというチームのビジョンがありました。そこでマルコスには、エジガルをしっかりサポートできるポジショニングを要求していました。
つまり、前からプレスに行くということはエジガルが最初に行って、その後からマルコスが後ろにいるという関係性をポイントにおいていました。そこでボールを持った瞬間にチャンスをつくり出す、前にスペースがあるので、そこをうまく使っていこうと指示していました。
今日の勝利は、今話した以外の選手も含め11人の選手全員が連動して連携しながら、勝利に向かって一人ひとりがしっかりとプレーできた結果だと思います」

質問:スリッピーなピッチなど、強度が要求されたゲームでしたが、その点、選手はいかがでしたか?
「いつも言っていることですが、自分たちはゲームが止まるのが嫌いなのです。止まればスムーズさが欠けます。自分たちのサッカーが止まるというのは本当に嫌です。そこで90分を通して、なるべく長い時間ゲームをしたいのです。止まっている時間を少なくし、どんどんどんどんサッカーをする、それを目指しています。
ですので、時には長い時間ゲームが止められてしまうことも少なくないのですが、今日はしっかりコントロールしていただいて、ゲームの流れを止めずに、そのままうまくレフェリングしていただいたと思います。
また今日は、ピッチも天候も本当に難しいコンディションでした。しかしそういう中でも、全員がしっかりコントロールして、良い試合運びができたのではないかと思います」

質問:スタンドからのプレッシャーなどニッパツ三ツ沢球技場と日産スタジアムでの差はありますか?
「雰囲気は、やはり違いがあります。また日産スタジアムはピッチコンディションが良いです。
自分たちはボールをつなぐ時間、ボールを持っている時間が長いとも思います。自分たちが目指すのは相手陣地で、どれだけボールを持てるかです。
三ツ沢は狭く感じてしまうので、相手のプレスも近く感じると思います。ですので、なかなか目指すプレーができにくいという面があるかもしれません。
ただ、日産スタジアムでやろうが三ツ沢でやろうが、常に素晴らしいサポーターがいて、自分たちを後押ししてくれています。彼らは、最後の笛が鳴るまで歌い続けてくれます。自分たちは、彼らの後押しを本当に必要としています。自分たちは素晴らしいサポーターに恵まれていると心から思います」

試合後コメント

「自分たちがハイラインでやっているなかで、どうしても相手は裏を狙ってくるというのはあると思う。
そこでGKが勇気をもって前に出て来てくれて、裏のボールを対処してくれる。そこは信頼してラインを上げられますし、相手を潰しに行けるところは潰しに行けている。今日は、だいぶ良かったんじゃないかなと思います」

「(得点前に入れたクロスについては?)あそこは後ろから走ろうと思っていて、テルくんからいいパスが出た。冷静にエジガルのことが見えていたので、そこにうまく出せて良かったです。あとはエジが決めて、チームが勝てて良かったです。
相手は裏を結構、狙っていたので、そのなかで攻撃している時のリスク管理を考えた。相手が前に残っているなかで、喜田くんとか、ティーラトン、俺とかでうまく交互にというか、どっちが上がったら、どっちが下がるみたいな。
そこで相手がカウンターをしようとしたところで、セカンドボールを良く拾えて、二次攻撃ができたと思います」

「みんな戦えていました。タイミング的にイッペイ、純くんが新たなチャレンジを選んだということも重なりました。
勝つときも負けるときも、僕らはチームで動いています。今日も試合に出ていない選手、メンバーに入らなかった選手も含めてチーム全員で勝てた試合でした。
それを考えると、やっぱり勝つしかなかったし、サッカーってそういうチームスポーツ。これからは、F・マリノスに今いる選手たちでハードワークした試合を見せていきたいと思います」

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