Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2019 明治安田J1 第14節 vs湘南ベルマーレ

前半レポート

 3連勝を狙うF・マリノスは、前節と同じ先発メンバーで臨む。なお控えもルーキーの椿以外の6人は同じ。対する湘南ベルマーレは、警告累積でDF山根とFW山崎の二人が出場停止となっている。
 今季3度目の対戦となる神奈川ダービーは、F・マリノスのキックオフで始まった。立ち上がりから5分間は、湘南にファーストシュートを許すなど押されたが、立て直して反撃に移る。
 6分、早いリスタートから右サイドの仲川へ展開。仲川がドリブルから鋭いグラウンダーのクロスを送る。そして10分にCKをゲットし、12分には自陣からのスピーディーな攻め。マルコス ジュニオールの好パスを受けた仲川が右からえぐってクロス。これをエジガル ジュニオがしっかりと合わせてフィニッシュ。
 エジガル ジュニオの今季6得点目で先制に成功したF・マリノスは、その後も流れをつかみ追加点のチャンスをつくる。28分、扇原が負傷交代。天野が交代で入ってからもF・マリノスのオフェンスが上回る。35分にはエジガル ジュニオが右サイドでフェイントからマークを外してクロス。さらに36分・マルコス ジュニオールがうまく浮き球をコントロールしてラストパス、37分・仲川がドリブルからマルコス ジュニオールが飛び込む。
 F・マリノスのペースと思われたのだが、44分、CKからのセカンドボールを拾われて追いつかれてしまった。前半、1-1で折り返す。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「セカンドボールを回収して、しっかりマイボールにすること。
テンポ良くボールを回して相手を動かそう」

後半レポート

 序盤、湘南の攻めをF・マリノスが集中したディフェンスで封じる。5分・ティーラトンが自陣でボールを奪われたが懸命に走って奪い返す。9分・パク イルギュがビッグセーブ、相手FWの決定的なヘディングシュートを素晴らしい反応で防いだ。
 このパク イルギュの好守でスイッチが入ったかのように、F・マリノスが反撃、躍動感のあるオフェンスを行う。9分・遠藤がカットインしてミドルシュート、13分・遠藤のクロスをエジガル ジュニオがヘディングシュートを狙う。さらに14分・マルコス ジュニオールのパスから仲川が持ち上がってクロス。17分・天野がティーラトンとのワンツーで裏を突いた。
 畳み掛けるF・マリノスは、さらに18分、サイドでしっかりと起点をつくってのチャンスメーク。まずティーラトンの正確なフィード。パスをもらった遠藤が、うまくマーカーと体を入れ替えて抜き去りドリブル、そしてグラウンダーのクロスを入れる。これがルーズボールとなったところをゴール前で詰めていたのが仲川。ディフェンダーにマークされながらも右足を振り抜くと、ボールはネットに突き刺さった。
 仲川の2試合連続ゴールで2-1と勝ち越したF・マリノスは、その後も安定したゲーム運びで優位に試合を運ぶ。19分・26分・28分の相手の攻めを守備組織が落ち着いて対応しシュートを許さない。33分に2人目の交代で三好が入ると攻撃が機能し始め、38分にはティーラトン、遠藤、三好とつなぎ、最後は天野が右足シュート。惜しくも左に外れたものの素晴らしいコンビネーションを見せた。
 43分、3人目の選手交代で大津がピッチに送られてからも、流れは変わらず。4分のアディショナルタイムも危なげなく、結局、後半は湘南のシュートを1本に抑え、タイムアップを迎えた。これでF・マリノスは3連勝、勝点は27に。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「本当に良い勝利だと思います。
湘南というチームは本当にタフなチームですし、難しい試合になると考えていました。予測していたとおりの試合になりました。
しかし、自分たちがやろうとしていたサッカーが出たと思います。選手たちがハードワークして、最後まであきらめず一生懸命にやったと思います。選手たちを誇りに思いますし、本当に勝って嬉しいです」

質問:前半に比べて後半の方が、より安定した戦いができて、走る量も増えていたと思います。どのような指示によって変わったのでしょうか
「湘南さんは本当にプレスが強いですし、前から素早いプレスが来ると予測していました。実際にそうでしたので、前半はなかなかリズムをつかむことが難しかったと思います。特に扇原が交代になった時間も早かったので、その影響もあったと思います。
ただし90分を通してあきらめることなく、自分たちがやろうとしているサッカーを忘れずにできました。ボールをどんどん回すことで、相手を動かすことが大事になってくると考えていました。自分たちを止めるには20分・25分だけでは足りません。90分を通して自分たち以上にハードワークしなければ、絶対に自分たちを止めることはできないと選手たちに言っていました。
今日の試合は、本当にみんながハードワークをした結果だと思います」

質問:交代で天野選手、三好選手が入っても、それまでのシステムを変えなかった点について教えてください。
「個人のところを見ることは、私は一切ありません。大事なのはチーム全体で戦うことなので、自分たちがやろうとしているサッカーをやり続け、よりパワーを持ってやるということだけを考えています。
そのために構成を変えることはあります。それぐらいの理由だけであって、特に個人がどうこうという問題はありません。
もちろん、あの時間帯で扇原がケガをして天野を入れたり、後半に三好を入れたりという変化はありましたが、それは勝つために行ったことです。自分にとって一番重要なのは、後半になればハードワークがしにくくなってきたなかでもパワーを持って、より前に行くということです。その部分、選手たちは非常に良くやってくれたと思います」

質問:中盤の形に関しては、これからもダブルボランチを続けていくのでしょうか?
「ツーボランチとワンボランチ、どちらがというのではなく、見ていただければわかると思うのですが、自分たちが止まってしまうと難しいゲームになります。誰かがボールを奪いに動いたら、みんなが連動していくということが大事です。そういう部分で、自分たちがまず何をしなければいけないかというのが大事です。ツーボランチか、ワンボランチか、システムはなど、重視していません」

質問:今日、決勝点を挙げた仲川選手についての評価を教えてください。
「一人の選手だけを評価するということは、自分はしません。チームとしてどうか、が重要です。
彼が良くやっているのはわかっています。ですが、それは彼個人ではなく、周りがハードワークをして連動している。チームとしてプレーすることによって彼が活かされる、そしてみんなも活きる。どの試合でも、全体で、みんなでどうだったのかが大事だと考えています。
もちろん仲川選手も、他の選手たちも非常に頑張ってくれていると思っています」

質問:個人的な評価は重視しないとのお話ですが、好守のハードワーク、前からボールを奪い返そう、プレッシングなど、どのチームもコンセプトは同じではないかと思います。そうなると、やはりを最後は個人の部分が大事になってくるのではないでしょうか?
「同じようなスタイルになるのではないか、という意味合いをおっしゃっているのかもしれませんが、全く違います。
今日の我々のボールポゼッションは、おそらく6割をこえていると思います。プレスは自分たちも、相手も掛けていますが、どちらがよりボールを持っていたのでしょうか? 我々です。
スプリント回数、走行距離、そしてチャンスの数など、Jリーグでも上位に位置しています。一つ・二つの部門が良くて、三つ目以降が良くないというのではおかしいと思います。
一人でプレスに行ったところで、周りのサポートがなければ意味がありません。そういう部分で、自分たちがボールを持って個の力を借りてロングボールを蹴ったとして、ウチの前線にいるマルコス ジュニオールや仲川、彼らの背丈を見てください。たぶんテーブルの下ぐらいではないでしょうか。そういうロングボールを高さで競ることはできません。
ですので、自分たちが違いを出すため、どうやったらボールを奪われずに前に行くことができるか。そういうところを見ています。ですからチーム全体で総括して、勝つことが大事ですので、今日の湘南さんとは違ったプレースタイルだと思います。他のチームとスタイルが同じということはありません。Jリーグの他チームと比べても、同じではなく、我々のスタイルは我々だけだと思います」

試合後コメント

「(1点目のシーンは)マルコスがボールを持って、いい状態でした。次にテルにいいスルーパスが出て、テルなら絶対に間に合って、いい状態でセンタリングを上げられると思った。
そして、しっかり中で準備をして、フリーになれるように動きました。結果的にフリーでシュートすることができました」

「(両サイドからのクロスが多かった?)そうですね、僕もテルくんもどっちかというとそういうサイドプレーヤーだし、チームとして求められていることは、そういうところだと思う。でも、テルくんのほうが結果を出しているので、次は負けないようにしたいです。
(2点目のゴールにつながったクロスについては?)ダイレクトで上げようかなと思っていたのですが、切り返したあとに相手が滑っていた。自分も足を滑らせましたけど、なんとか耐えて、あとは中が見えたのでパスを入れて結果的にゴールにつながりました。自分は点に絡む機会がまだまだ少ないので、アシストはつきませんでしたが、ゴールに繋がるプレーができて良かったと思います」

「リーグ戦の中断前に勝てたこと、3連勝できたことはすごく大きいですけど、最後にチームがどの位置にいるかが大事なので、今の順位はそんなに気にしていません。
一回ここで体も気持ちもリセットする意味で、(中断期間は)準備するために必要なことだと思います。
コパアメリカに行く前に結果を残したかったですけど、ここから切り替えて代表戦に準備していきたいと思います」

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