Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2019 明治安田J1 第12節 vsヴィッセル神戸

前半レポート

 GW期間をはさんでの連戦を終え、久々に中6日でむかえるJ公式戦。ホーム日産スタジアムにヴィッセル神戸と戦う。F・マリノスの先発は前節のセレッソ大阪戦から3人代わり、ティーラトン、扇原、エジガル ジュニオが起用される。ゲームキャプテンを務めるのは扇原。
 今季ホームゲーム最多となる44,210人の大観衆が見守る中、試合は神戸のキックオフで始まった。序盤はともに慎重に入り、ディフェンス陣がアタッキングサードからの仕掛けをていねいに防ぐ。
 10分を回ってから、試合が動く。11分、和田がエジガル ジュニオへのラストパス。続けてマルコス ジュニオールのパスを受けた仲川がドリブルからカットインを狙う。13分には、左からのクロスをマルコス ジュニオールがワントラップしてミドルシュート。
 15分過ぎからは神戸が反撃されたが、パク イルギュが16分・17分と好セーブを連発してシュートをストップ。すると20分からは、F・マリノスが再び攻勢に立つ。21分・遠藤のクロス、24分・3対3のカウンターから仲川がラストパスを狙う、26分にはティーラトンがFKからゴール前にボールを送った。
 そして31分、流れをつかんだF・マリノスがスピーディーな攻めを展開。遠藤がドリブルからラストパスを右前方へ。走り込んでいたのはマルコス ジュニオール。右足ダイレクトで左スミに突き刺した。
 マルコス ジュニオールの今季6点目のゴールで先制に成功したF・マリノスは、その後も集中した攻守を続ける。38分、神戸のカウンターに対し素早く戻って守備組織をつくると、バイタルエリアからのシュートは扇原が身体を張ってブロック。41分、ティーラトンのクロスからの遠藤のヘディングシュートは僅かに右に外れたが、44分・45分と連続して相手のオフェンスをオフサイドにするなど連携の取れた守備で1点のリードをキープして前半を折り返す。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「ボールをキープしながら、スペースを突いていこう。
陣形をコンパクトにして戦おう。後半も走り切ろう。
良いテンポで素早くボールをまわしていこう」

後半レポート

 まず2分・エジガル ジュニオが中央からシュート。5分には、クロスからフリーで打たれたが、パク イルギュが好セーブ、失点を防ぐ。その2分後、F・マリノスは反撃に移り、マルコス ジュニオールが柔らかなトラップでボールをコントロール。浮かせて背後のマーカーを抜き去り、エジガル ジュニオへパスを送った。
 11分・13分と神戸のオフェンスに対し、仲川の身体を張ったブロックなど、決定機を与えない。18分には最初の選手交代で李がFWに入った。そして徐々に流れをつかみ22分、遠藤がドリブル突破から決定的な形をつくる。左サイドからえぐってグラウンダーのボールをゴール前へ。これを李がしっかり沈めて、追加点をゲットした。
 26分・三好が2人目の交代選手としてピッチに送られてからも攻勢は続き、34分・FKから李がヘディングシュート、これは惜しくも左に外れる。この直後、3人目の交代カードを切って天野が加わってからも神戸ゴールに襲いかかるF・マリノス。38分・ティーラトンのクロスから三好が左足ボレーを流し込み、リードを3点に広げた。三好は、45分にも天野のシュートをGKが弾いたボールを拾って右足でフィニッシュ。三好の今季3得点目でスコアは4-0に。
 F・マリノスはアディショナルタイムに1点を返されたものの、リーグ戦最多となる4得点を奪って完勝。勝点を「21」に伸ばした。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「全体的に、すごく良いパフォーマンスと、そして良い結果が生まれた試合でした。
良いスタートが切れて、前半はタフな展開があったのですが1-0で折り返しました。
後半は、より自分たちのサッカーをお見せできたと思います。先発した選手だけではなく、交代で入ってきた選手たちも、しっかり気持ちを落とすことなく最後まで戦うという姿勢を出してくれたことも、非常に良かったと思います」

質問:中盤の編成を替えて臨みましたが、どういう狙いだったのでしょうか?
「今日は扇原をボランチにして、マルコス ジュニオールを1.5列目のようなポジションで起用しました。やり方を変えたのは、FWのエジガル ジュニオも李もケガから戻ってきたばかりで、どこまでできるかという部分があったからです。扇原に関しては、練習でもルヴァンカップでも常にハードワークをこなし、“ここにいる”というアピールをし続けていてくれましたので起用しました。 この扇原を含め、全員が良いパフォーマンスをしてくれたと思います。
(狙いに関しては)もちろん勝つために、このような起用を選択しました。エジガル ジュニオを含めて、FWの選手たちも点を取りにいける選手たちでしたから、そういう部分で彼らを信じて起用しました」

質問:前戦の敗戦など、F・マリノスは試合によって差があるように思います。この点は、どういう原因があるのでしょうか?
「今、自分たちは、まだ成長の過程にあります。他のチームとはやり方も違いますし、以前までのF・マリノスのサッカーとも違います。まだまだ学んでる段階です。先週、結果的に負けたからではなく、内容が一人とか二人ではなく、全体的に自分たちがやれていたサッカーができませんでした。そういうところが、ああいう結果につながったのです。プラス、自分たちがやろうとしている最大限のサッカーという部分が出なかったところで、悔しい思いもしました。
まだまだというところはあるのですけれど、去年との違いは、落差があったりとか、パフォーマンスが上がってこなかったりするスパンがだいぶ短くなっていると思います。良い時がいくつか続いて、1試合、良くなくて停滞してしまう、まだそういう部分はあります。
しかし覚えておいてほしいのは、変えるのは簡単ではないということです。まだまだ自分たちは学んでいるところです。成長の過程にあります。トップレベルになるためには、まだまだこれから日々、続けなければいかないと思っています。
やらなければいけないのは、チームとして一人ひとりがやることだと思います。今日も、スタートの11人だけではなく、交代で入ってきた選手たちもあきらめずに最後まで戦う姿勢、“最後までチームとしてやっていくんだ”というところを出してくれた結果が、このスコアでの勝利につながりました。これを続けていくことが課題であり、目標です。しっかりとやっていきたいと思います」

質問:今日は、これまでのリーグ戦で先発で起用し続けていた選手を何人か外しましたが、どういう理由だったのでしょうか?
「自分たちのチームは、“この11人が出る”などと決められているわけではありません。
グループとして強くなるためには、一丸となって全員が常に必要なんです。今日のメンバーも、日々の練習から見極めたなかで決めました。もちろん扇原やティーラトンなど、なかなかリーグ戦に絡めなかった選手たちもしっかりプレーしてくれることで、自分たちには素晴らしい選手たちがそろっているんだということもわかりました。
そういう中で、マルコス ジュニオールもいつもはサイドですが、今日はトップ下でのプレーでクオリティーを見せてくれました。そして天野も三好も、交代で入ってきて、しっかりゴールを奪うプレーをして結果を残してくれました。
チーム全員が一丸となって、ハードワークすることがすごく大事だと自分たちは思っています。誰が出るのかは、決まっていないということは常に選手たちに伝えていますし、その日のベストの選手たちを使っているだけです」

質問:4-1の快勝ですが、ディフェンスがあまり良くなくて、GKのパク選手の好セーブに助けられていました。今日の守備については、どういう感想でしょうか?
「前半、相手のプレスもありましたし、おっしゃった通りの部分もあったかもしれません。自分たちも良いパスコースを見つけながら前に行こうとしながらも、後ろで持ちすぎていた面も多かったかもしれません。
ただ、大事なのは90分を通して自分たちのサッカーをすることだと思います。パク選手が何度も好セーブをしてくれましたが、彼だけを評価しようとは思いません。彼も、好プレーだけでなく、反省する部分もあったと思います。
自分たちのサッカーをすることが大事だと思います。先週は、自分たちのサッカーができませんでした。それによって結果でも負けてしまいました。自分たちのやろうとしているサッカーができなかったのですから、内容的に残念に思いました。こういう試合は、いけないと思っています。
先週の試合があったから、“自分たちのサッカーをしよう”という思いは強かったと思います。そういう試合をしなければ、ずっと悔しい思いをすると思います。私は、自分たちのサッカーをした上で負けるぶんには、良いと思います。自分たちのサッカー、F・マリノスが目指しているサッカーができないままで勝つというのは納得ができません。
今日はたくさんゴールも生まれましたし、内容もしっかりと見せてくれたので本当に嬉しい気持ち、満足しています」

試合後コメント

「試合全体を通して、自分たちのサッカーができたのが、まず一番良かったです。前の3トップの中では、なかなか点に絡めていなかったので、2つアシストできたのは良かったのかなと思います。
(前節は途中交代でしたが、今週はどういう思いで日々を送っていたか?)ずっといいパフォーマンスができる選手はいないと思いますし、そういう時もあるだろうなと思いながら、生活してました。だからこそ、悪かったあとの試合はすごく大事になると思うし、そういう意味では気持ちを入れてプレーできたのかなと思います」

「最初の入りのところで、ボールロストすることがあって、そこで決められていたらわからなかったです。ガマンしながら先制できたのが良かったと思います。
そこまで自分たちのやりたいことができたとは思いません。もっと下の位置からつないで、相手をはがして、もう少し内容の部分で上回らないといけないと思いました」

「前節で悪い試合をしてしまった後ですし、メンバーも変わったなかで勝てたので良かったと思います。選手の底上げができていましたし、ハードワークできていた。前節でやれなかったことを自分が率先して、やれればいいと思いました。
みんな、ホントによく頑張っていた。ディフェンスラインの上げ下げもよくやれていたし、それでオフサイドも多く取れました。
(自身のボール奪取から得点につながった場面で)攻めていくときのリスク管理や二次攻撃は、いつも意識していますし、チームとしていい形で点が取れたかなと思います。
個人的に、リーグ戦で今季初めて90分出場できたので、個人としてやっと今季のスタートラインに立てたと思います」

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