Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2019 明治安田J1 第7節 vs名古屋グランパス

前半レポート

 連勝してさらに順位を上げたいF・マリノスが、3位の名古屋グランパスを迎え撃つ。F・マリノスの先発は、ケガのエジガル ジュニオに代わり、FWに遠藤が起用された。前線はセンターにマルコス ジュニオール、右・仲川、左・遠藤という布陣。
 F・マリノスのキックオフで始まった試合は、高い得点力が特長というチーム同士らしく、序盤からエキサイティングなシーンの応酬となる。まず仕掛けたのが名古屋。ラインを上げてF・マリノスのボールポゼッションを許さず、シンプルにシュートに結びつける。だがパク イルギュが好守を披露。3分・スピーディーなクロスを好捕し、4分の強烈なシュートも鋭い反応でセーブした。
 しかし7分、名古屋にボールを回され、激しく当たりにいったプレーがファウルを取られてPKを献上、これをジョーに決められた。
 追いかけるF・マリノスは11分、三好、マルコス ジュニオールとつなぎ右の松原へ。松原は左足で狙ったが、ボールは惜しくも左ポストに当たってしまった。この後もF・マリノスのオフェンスが続く。18分、畠中のパスで遠藤が裏へ走る。そして、その2分後の20分、流れるようなコンビネーションから決定的なシーンが生まれた。畠中の縦パスが三好に通ると、右サイドの仲川へスルーパス。最後はマルコス ジュニオールが折り返しをきっちり右足で左スミに流し込んだ。
 1-1になってからも、アグレッシブな攻め合いが繰り広げられる。23分・名古屋がスルーパスから形をつくると、27分・FK、28分・仲川のクロスとF・マリノスが反撃。36分には、天野のパスから仲川が持ち上がりCKをゲット。その後も38分、43分と名古屋ゴールに迫ったF・マリノスだが、フィニッシュには至らず、1-1で前半を折り返す。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「状況判断を良くしながら前へボールを運んでいこう。
切り替えを素早くしていくこと」

後半レポート

 F・マリノスがいい入りから、5分・仲川のクロス、7分・遠藤のドリブルなど相手陣内に攻め込む。そして14分・天野がFKを直接狙ったのに続き、17分・遠藤が仕掛けてゲットしたFKを、今度はマルコス ジュニオールが右足で直接シュート。鋭い一撃がゴール左に向かったが、惜しくもポスト左に外れる。
 この後、名古屋がパスをつないで分厚い攻めを展開するが、F・マリノスも22分、三好のパスから仲川が右サイドをついてクロスを送る。鋭いオフェンスの応酬はさらに続き、31分・名古屋がサイドからの折り返せば、同じく31分、マルコス ジュニオールがCKから左足シュート。
 36分、選手交代で扇原がピッチに送られてからも、エキサイティングな攻防が展開される。39分、裏に抜けてフリーとなったジョーのシュートをパク イルギュが指先で弾くビッグセーブ。43分・広瀬、44分・天野とともにラストパスを送ったが、相手にカットされた。
 アディショナルタイム。48分、天野のクロスのリバウンドを広瀬がダイレクトシュートを放ち、50分、カウンターから三好が鋭いドリブルで右からカットインして左足シュート。しかしGK正面へ。このプレー後、タイムアップのホイッスルが鳴った。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「アグレッシブに、両チームともいい試合ができたと思います。名古屋のような強いチームに対して自分たちからPKを与えてしまうと、やはり難しいゲームになってしまいます。
ですが、その後はしっかり切り替えて、自分たちのサッカーという部分でもうまくやってくれましたし、特に後半は自分たちがいい形をたくさんつくった中で、チャンスもたくさんつくれました。
本当に両チームとも、良い選手がそろっています。そんな名古屋を相手にミスをすると、それは大きなピンチにつながってしまいます。しかしその部分を含めても、自分たちは良いサッカーができたのではないかと思います」

質問:素晴らしいゲームでしたが。F・マリノスの良さや課題も全部出たのではなかったでしょうか?
「良い部分、悪い部分ということではなくて、川崎F戦もそうでしたが、早い時間帯に相手に得点を与えてしまうと、なかなか難しいスタートになります。やはり集中という部分で、しっかり入っていかなければなりません。
でも、毎試合チャンスはつくれていますし、これからもつくり続けていけると考えています。
ゴール前での判断という部分では、もう少し落ち着いてやらなければいけないと思います。自分たちの選手はまだまだ若いですし、経験が浅く、ゲームという部分でまだ試合をこなせていない選手もいます。ですがその中でも、うまくやれていますし、日々成長することが大事だと思っています。
今年は特に、最後の最後まであきらめずに勝ちに行くんだという意識を選手が出してくれています。今日も、三好選手が最後にゴール前まで行ってシュートを打ってくれました」

質問:最後のフィニッシュするという部分での、F・マリノスの武器については、どのように考えていますか?
「いろいろなチームがありますが、F・マリノスにはF・マリノスの予算があり、それを見ながらチーム構成をしなければなりません。限られた条件の中で、自分たちはチームとして、組織としてどう戦っていくのかというところを考えながら、今シーズンもチームづくりを行っています。
ご覧いただいたように、ウチのFWはジョー選手のような身長の高い大きなプレーヤーではありません。しかし、一人ひとりが、自分たちが目指すサッカーができるかどうか、信じてできるのかという点から出場する選手を選んでいます。そういう部分で、非常に良い選手がそろっていると思います。
自分は今53歳で、いつまで監督という仕事を続けられるかは分かりません。ですが自分が監督を始めてから、この攻撃的なサッカーを変えたことは一度もないのです。自分が信じるサッカーを、とにかくやりたい。そして見る側がワクワクするようなサッカーを常に続けたい。
もちろん結果は大事です。けれどもそれ以上に内容、自分がやろうとしているサッカーが、どこまで見る人に伝わって、喜ばせるような最高のサッカーができるのかというところを、自分は大事にしています。
コーチ陣も含めてチーム全員が、毎週毎週、全力で次の試合に向けて準備をしていますし、一人ひとりが妥協せずにベストを尽くしています。自分たちは何も変えることなくやり続けることが大事だと思いますし、そういう部分で、自分はこのF・マリノスというチームの指揮を執っているのだと考えています」

質問:今日の試合、PKを与えたシーンなど若い選手たちのミスもありました。どう意識づけをして、若い選手たちをどのように成長させたいと考えていますか?
「今日のPKに関していえば、判断のところだと思います。自分は、誰がミスを犯したということは重要視していません。自分が大事にしているのは、勇敢な気持ちを持って、どう立ち向かうかです。ミスを恐れずに、とにかく勇敢な気持ち、強いハートを持って、どうピッチに立つかだと思います。
そこには、経験があるとか・ないとかは重要視していません。誰にでも、ミスはあります。そこで個人を私が正すことではなく、自分たちで気づき、全体で伸ばしていく。次にやらなければいいということだと思います。そういう部分で、どう教えるかではなく、日々の成長だと自分は思いますので、そういうところに注意しながら、一人ひとりの選手を見ていきたいと考えています」

質問:今日、素晴らしいプレーをしてくれたパク イルギュ選手がチームに与える影響について、どう考えていますか? 「おっしゃったとおり、ジョー選手のシュートセーブも含め、素晴らしいプレーをしてくれたと思います。たくさんの好セーブをしてくれたのですが、GKというポジションはビルドアップもそうですが、局面局面でどう集中していくかだと思います。その部分で、今日パク イルギュ選手は、本当に集中を切らさず、勇敢な気持ちで止めてくれました。
彼が先発して3試合目ですが、うまくフィットしていますし、集中という部分で、驚くぐらいの良いパフォーマンスをしてくれています。
そして彼だけではなく、ウチのGKたちは全員一生懸命練習していますから、誰が出てもいい状況をつくれていると思います。チームのために何をもたらせるかと集中してくれていますので、これを続けていってほしいと思います」

試合後コメント

「難しい試合でした。相手は攻撃面でクオリティーの高いチームですが、五分五分の戦いはできたと思います。後半はウチの方がしっかり走って、相手にプレッシャーをかけていた。最後の最後まで勝つチャンスはありました。
ジョー選手はクオリティー、パワーともに素晴らしい選手ですが、空中戦では好きなようにさせなかったし、はっきりしたピンチは1、2回ほどでした。あとは、GKのパクイルギュが止めてくれたのが大きかったです」

「(PKを与えた場面を)映像で見たんですけど、自分の反応が遅れていたのもありますし、ああいうところの上手さで負けたかなという感じです。
試合を通じて相手にチャンスをつくられましたけど、結果としてそのPK以外は、ディフェンス陣を含めて、みんなでゼロに抑えてくれた。自分のPKがなければ試合に勝っていたかもしれない。
それ以上にPKを与えたあと、もちろん取り返そうという気持ちでやりましたけど、そこで空回りしたし、上手く自分としてバランスを保てなかったのは、力不足かなと思います」

MF10
天野 純

「どっちに転んでもおかしくない試合だったけど、最後のところで自分が違いを出して勝負を決めなければいけなかった。
ゴール前までは侵入できているけど、最後の質が課題です。個々の力では名古屋の選手はうまいし、強い。そういった相手に互角のゲームができたのは収穫だと思いますけど、引き分けで全然満足していません。自分たちの個々のレベルアップを全員が目指していかないといけないと思います」

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