
Q:試合の総括をお願いします。
まず、アウェイのスタジアムで本当に多くのファン・サポーターの皆さんが大きな声援を送ってくれたことで、選手は最後まで走り切れましたし、全力を出し切れたとありがたく思っています。気持ちの入ったプレーができましたし、シンプルなサッカーではありますが、全員で1つになって戦えたことが得点にも繋がったと思います。最後は苦しい、危ない状況にはなりましたが、最後まで選手が頑張って粘り強く戦ってくれたことが、勝点3を取れた要因だと思います。
Q:先制した後の振る舞いも含めて選手に伝えてきたこと、そしてこのゲームで実際に先制点を取った後にどういった共有をして、どのようなゲームをしようと臨んだのか?
前節、痛い目にあいましたし、それに対してのミーティングをし、練習での落とし込みもしました。決めた後、まずしっかり守備に切り替えてやることをしっかりと統一できたことが追加点に繋がったと思います。ただ、最後のところは守り切るというメッセージはありましたが、失点してしまったのは僕のミスだと思いますし、もっとはっきり選手にちゃんとプレーできるような状況を与えられなかったので、反省しています。
Q:4-4-2のミドルブロックが前半から機能して試合の流れを持ってきたと思うが、良かった部分と狙いは?
FC東京のホームですし、相手の前線のタレントの怖さは重々わかっていたので、どう制限をかけるか、どう自由にやらせないかというところは練習でもやっていました。選手が本当に走ってそれを実行してくれたこと、要所要所の局面で相手に引けを取らなかったところは大きかったと思います。
Q:80分に5バックに変えた狙いと評価と今感じていることは?
そういうプランはコーチと話はしていたなかで、しっかりと落とし込みができていなかったですし、選手に役割など明確なものをちゃんと伝えきれていなかったのは、選手に申し訳なく思っています。ただ、こういう状況のなかで、自分たちが成長するとか、できることを1つでも増やして何か少しでも生み出していくというところのチャレンジではありました。もっと反省して練習します。
Q:落とし込みが足りなかったというのは、練習はしていたが少し足りなかったという感じなのか。それともコーチとはアイデアとしてありながら練習はやっていなくて、ぶっつけ本番みたいな感じだったのか?
ゴール前にしっかりと人数をかけて、相手のワイドの良いところを潰そうということで、3-0だったので練習ではやらずにやってしまった。そういうところは自分の甘さだったかなと思いますので、僕自身も教訓にして反省します。
Q:ハットトリック級の活躍を見せた谷村海那選手のすばらしい点と評価は?
口数も多くなく、黙々と努力するタイプ。その努力や内に秘める思いというのはすごく伝わっていますし、ボックス内のクロスに合わせるとか、フリーキックからもそうですが、ああいう能力は高いものがあると思っていました。それにプラス、あれだけハードワークをして守備もできるというのはすごく大きいし、僕が現役の時にはできなかった部分ではあります。前節、途中から出ても調子が良かったので、調子の良いところ、良い選手を使うべきかなと思っていました。今日は想像以上にやってくれて、本当に良いプレーでした。