Q：試合の総括をお願いします。

難しい試合になってしまいました。ガンバ大阪も本当に簡単にはやらせてくれず、前半からコンパクトさを保ち、そして常に隙をうかがってチャンスを作ろうとしていました。前半スタートから、自分たちの内容で試合を進めることができずに、お互いに押し合いながら、この過密の日程も含めてやってきました。自分たちがやろうとしているサッカーを思うように進められない事もたまにはあるのかなと思います。

ですが、後半に入った時に、やろうとしているいつもの動きや球際へのスピードであったり、自分たちがやろうとしていることが徐々に出てきたと思います。

そして、最後のほうでエドゥアルドが犠牲となりましたが、彼はチームのためにピッチに戻ると伝えてくれました。あれだけの強いメンタルを持った選手がチームにいるということは、自分たちにとっても心強いですし、少し古臭いかもしれませんが、あのようなところでの根性が時には大事なのかなと思います。先ほど冒頭でも言いましたが、ガンバ大阪も本当に素晴らしい試合を繰り広げたと思いますし、自分たちを苦しい状況にさせてきたチームでもありました。結果的に最後の最後で、しっかりと結果を残し、この勝ち点3を取れたというのは良かったなと思います。

Q：アンデルソン ロペス選手の状態は？

彼は常に何を言っても試合に出たいと言っています。その中で、今日の内容に関しては自分たちが思った内容ではもちろんなかったです。彼がフィジカル的な強さであったり、彼がボールを持った時の違いというのは、今日のような試合でも見せてくれました。しっかりとじれずにゴールを決めたり、結果を残しています。出たいという気持ちは彼だけではなく、いろんな選手たちもどのような状況でも「俺を出してくれ」というようなプレーをしてくれています。

逆にこの状態でロペスを少し休ませて外した場合、彼は間違いなく「なぜ俺を外すんだ」というふうに言ってくると思います。毎試合、毎試合このチームでこの素晴らしいファン・サポーターのためにも、みんなが全部の試合に出たいという姿勢がこのチームにはあります。

このような状況でしっかりと見せる、自分がやるんだ、ここで休む場合ではないという選手たちの姿勢というのも素晴らしいですし、そう言った部分で彼のメンタルの強さ、常に試合に対する重要性というものが分かった中で、どのような状況の中でも「俺に任せろ」というような姿勢を見せてくれています。ロペスに関してもそうですが、他の選手達も同様にそういう部分を見ています。

Q：エドゥアルド選手をまたプレーさせるのは、正しいことなのか？

実際にメディカルのチームとまだしっかりと会話をしたわけではなく、神戸戦も出ていたし、今日も90分間出場しましたが、足が攣っただけかもしれません。まだ本当に何が原因かというのはこちらに知らされていません。明朝になれば少し詳細という部分は見えてくるのではないかと思います。とにかく自分が何を伝えたかったのかというと、あの状況でも素晴らしいメンタルの強さというのをチームのために、ゲームファーストで考えられる素晴らしい選手だなと思いました。自分の中ではもう交代もできないし、1人少ない状況でやらなければいけないと思いましたが、彼がすぐに立ち上がり自分のところに歩み寄り「俺はできる、まだ何も試合は終わってない、ピッチに戻してくれ」と、そういうところを見せてくれた素晴らしい選手の1人です。

そして全体で戦った中で2点目が取れました。何かのために自分が犠牲になってでも、やっていくんだという強い気持ちというのは、こういう世界では本当に僕の中では大事だなと思っています。そういう選手が自分は好きですが、無理をさせることは良くない事です。

その中で、あのようなメンタルを持った選手がこのチームにはいるということがわかりましたし、しっかりと結果を残してくれました。

Q：Jリーグにどんな印象を持ったか？

素晴らしいリーグですし、本当に監督としてメンタルの強さを試される難しいハードなリーグだなと感じています。自分がやってきた他のリーグの中でも、難しいリーグのひとつです。どの試合も気が抜けませんし、勝ち負けがどっちにつくのか、どの試合もやってみないとわからない。その中で、自分が海外のチームで指導をしていた時に日本人の選手を見ていたこともあります。彼らのハードワークの姿勢だったり、何に対しても取り組むということが素晴らしいと感じていますし、自分が来日してからも本当に素晴らしい選手が揃っているなと思っています。

特に、学ぶ姿勢、貪欲さ、何かを得ようとする部分が見えていますし、最高のメンバーに恵まれています。ですが、本当に難しいリーグで戦っているなと思っています。