Yokohama F・Marinos

レポート

REPORT

2018 ルヴァンカップ 決勝 vs湘南ベルマーレ

前半レポート

 2001年以来、17年ぶり2度目の優勝を目指し、湘南ベルマーレと対戦する。F・マリノスの先発は遠藤の代わりにユン イルロクが起用された以外は、準決勝の2戦と同じメンバー。なお9月22日ジュビロ磐田戦で負傷した伊藤が復帰し、サブメンバーに入る。湘南との神奈川ダービーは今季3度目。ホームでは4-4と引き分け、アウェイではヴィエイラの決勝ゴールで1‐0と勝利を収めている。
 湘南のキックオフで始まった試合は、湘南がスタートと同時に仕掛け、1分に遠目からこの試合のファーストシュートを放つ。F・マリノスは、いつものように最終ラインからリズミカルにパスをつなげたいところだが、湘南FWの激しいプレッシャーをなかなか外せない。
 ただF・マリノスもディフェンスは安定。アタッキングサードでは湘南アタッカーに仕事をさせず、余裕を持ってはね返す。そして10分、天野のクロスをヴィエイラがつなぎ、大津が左足シュート。11分は仲川が持ち上がり3対2の形をつくるが、シュートには至らなかった。
 その後も湘南の高いところからのプレッシャーに手こずるF・マリノスだが、決定機を与えることなく、サイドアタックの機会をうかがう展開。23分には仲川が左サイドをドリブルで仕掛け、ヴィエイラにパスを送るが、激しいマークにシュートは打てない。
 29分、チアゴ マルチンスのパスから松原がクロス。ここからゲームが動き出したかのように両者テンポアップする。34分、今度は湘南がサイドアタックからヘディングシュート。そしてその2分後、またも湘南が速い攻めを展開、こぼれ球を拾った杉岡がドリブルから左足ミドルシュート。飯倉が懸命にセーブを試みたが、ボールはネットに吸い込まれた。
 1点を先制されたF・マリノスは反撃に移り、42分・46分とCKで湘南ゴールに迫るが決定機は生まれず、前半は0-1で折り返す。

ハーフタイムコメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「もっとテンポを上げよう!
もっとハードワークしよう!
前へ行く勇気をもとう!
全てを出し切ろう!」

後半レポート

 追いかけるF・マリノスは、キックオフ直後からアグレッシブに相手陣内に攻め込む。1分、仲川がドリブルでペナルティーエリア内に持ち上がり相手選手の交錯して倒れたが、ノーホイッスル。3分・天野のラストパスに続き、8分には右CK、ニアで競ってこぼれたところをヴィエイラが右足でシュートしたが、クロスバーを越える。
 その後もF・マリノスが主導権を握ってオフェンスを重ねる。14分、CKから大津が右足ダイレクトシュート。ボールは左スミに向かったがGKに抑えられた。さらに19分・ユン イルロクのドリブルからCKゲットに続き、20分にはドゥシャンが相手ボールを奪ってからオーバーラップ。最後は天野が左足ミドルを打ったが、ワクを捉え切れない。
 F・マリノスベンチは24分に最初の選手交代でイッペイ シノヅカをピッチに送る。すると25分、天野のFKが壁に当たってこぼれたボールをチアゴ マルチンスが狙う。その1分後にはイッペイ シノヅカのクロスをヴィエイラが左足ボレー。多彩な攻めを見せるF・マリノスだが、フィニッシュには届かない。
 28分・30分にもシュートを放つなどペースを握ったF・マリノスは、33分に2人目の選手交代で今大会得点ランクトップの伊藤がイン。その1分後にはイッペイ シノヅカが左からペナルティーエリア内に鋭いドリブルで持ち込む。ここで相手と接触して倒れたが、ホイッスルは鳴らない。
 35分・仲川から伊藤へのクロス、39分・山中の直接FKと湘南ゴールに迫り、アディショナルタイム4分も必死に攻め続けたF・マリノス。だが1点が遠く、このままタイムアップ。0-1で惜しくも準優勝に終わった。 

横浜F・マリノス 試合後監督コメント

横浜F・マリノス アンジェ ポステコグルー

横浜F・マリノス
アンジェ ポステコグルー

「まず、湘南ベルマーレ、優勝おめでとうございます。
特に前半、湘南がかなり質のいいプレーをして押されたと思います。
後半に関しては自分たちのサッカーができたのですが、残念ながら得点は入りませんでした。しかし後半は自分たちの形がつくれたと思います。
残念な結果になってしまいましたが、重ねて、湘南に、優勝おめでとうと言いたいと思います」

質問:前半と後半で大きく内容が違ったゲームでしたが、特に前半の不調については、準備の失敗のようなものがあったのでしょうか?
「自分たちの準備というよりは、やはり湘南が素晴らしかったと思います。球際の部分などほぼ負けていましたし、特に前半は彼らのゲームだったと思います。
後半は少し自分たちが落ち着いて、アグレッシブに前に行くプレーが出ていたのですけれども、やはり、自分たちらしさという意味での、試合に入るまで45分間かかってしまったというのは事実かもしれません」

質問:残り15分を切ったところで伊藤選手を起用しました、その判断の理由については?
「もちろん完治はしていなかったのですが、彼はそれまでのリハビリも頑張って、この試合に間に合わせてくれました。
少しリスクがあったのでベンチスタートとしたのですけれども、翔が出たことによってスリーバックを揺さぶってくれましたし、ボックスにも何回も入ってチャンスをつくってくれたと思っています」

質問:この結果の敗因という部分で、何か思い当たる点はありますでしょうか?
「正直、今は残念な気持ちが上回っているのですけれど、その中でもしっかりとこの試合を分析して、自分たちが成長していかないと、タイトルというのは取れないと思います。そこの部分は、今後、勝者になるためには非常に大事だと思っています。
そして後半は自分たちのゲームができていたのですが、前半は湘南の強みを出させるようなゲームで、自分たちの流れにするのに45分間かかってしまいました。
また後半の、イッペイ シノヅカ選手に対するファウルがPKになってもおかしくなかったと思うのですけれども、なかなか最近、自分たちの方に流れが来ないので、難しいゲームになってしまいました」

試合後コメント

「悔しいけれど、ここで悔やんでばかりいたら、次のリーグ戦でも負けてしまいます。
負けた原因はじっくり探すとして、負けた事実は一人ひとりが見つめ直した上で、次の試合に臨むしかありません」

「前半から相手が強く来ることはわかっていたが、跳ね除けることができなかった。自分たちが持っている力を出せなかったということだと思います。
それでも、うまくかわせればチャンスになった。相手がプレスをかけているぶん、後ろにスペースがありましたから。
相手の方が体は動いていた。(勝敗の分かれ目は)個人の力、技術だと思う。プレスをうまくかわせるよう質を上げていかなければいけないと思います。
(残りのリーグ戦は)今までやってきたことをやり続けるだけです。悔しい気持ち、不甲斐ない気持ちをリーグ戦にぶつける。この敗戦をきっかけに、チームとしてまた一つ成長できればいいと思います」

「悔しいという言葉が正しいかどうかわからない。自分たちのサッカーが決勝で、特に前半できなかったという…、そこがすべてだったと思う。
言ったら、俺たちのサッカーが完成形じゃないということ。上手くいき始めたからって、一人ひとりが慢心してはいけない
今シーズン、タイトルを獲れるのがリーグ戦は厳しい状況で、このルヴァンのタイトルを獲って、来年へというのは結構、意識していたけど…。
来年は自分たちがこのサッカーでタイトルを獲るという意味で、もっと成長しなければいけない」

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